ZIPANG-10 TOKIO 2020 大阪・関西万博テーマ事業 シグネチャーパビリオン「Better Co-Being」全貌公開【プロデューサー 宮田裕章】

 デジタルに導かれ、森の中のアートを通じた共鳴体験


                建築SANAA、共同キュレーション長谷川祐子

                           塩田千春、宮島達男、宮田裕章
             クリエイティブチームEiMらが手掛けるアート体験


     静けさの森インスタレーション・Better Co-Being


2025年4月に開幕する2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)では、テーマ事業「いのちを響き合わせる」を担当する宮田裕章プロデューサー(慶應義塾大学医学部教授)が手掛けるシグネチャーパビリオン「Better Co-Being」を会場内で開催いたします。


開催に先立ち、シグネチャーパビリオン8館完成披露・合同内覧会が4月3日に行われ、シグネチャーパビリオン「Better Co-Being」では「虹をつくる体験会」が実施され、全貌が明らかになりました。


シグネチャーパビリオン「Better Co-Being」は、「共鳴」をテーマに、屋根も壁もなく、「静けさの森」と一体となって佇むパビリオンです。


「共鳴」とは、人々の感性が共有され響き合うことを指し、本展では、その日その時に集まった来場者同士がつながり、響き合う中でともに未来を描く体験の提供を目指しています。


それぞれの体験は「共鳴」をテーマにした3つのアート体験とエピローグで構成されており、デジタル技術を駆使した2つのキーマテリアル、WEBアプリとふしぎな石ころ「echorb (エコーブ)」を活用しながらアート体験をすることができます。


来場者は15分ずつの体験会に事前予約することで、15名ほどのグループになりツアー形式でパビリオン内を体験することができます。予約は、入場チケット購入後、公式チケットサイトやアプリ、スマートフォンなどから行うことができます。


建築はSANAAが手掛け、3つのアート体験は「人と人との共鳴」「人と世界の共鳴」「人と未来の共鳴」の3つのテーマから構成されています。


「人と人との共鳴」では、塩田千春『言葉の丘』、「人と世界の共鳴」では宮島達男『Counter Voice Network - Expo 2025』、「人と未来の共鳴」では、宮田裕章『共鳴の空』、 宮田裕章 with EiM『最大多様の最大幸福』の2つの作品を体験できます。


また、パビリオン内で活用するキーマテリアルは、振動によってアートへと導いたり作品解説などを表示したり、体験をサポートするだけではなく、来場者の鼓動や動き、感性を読み取り共有することができ、共鳴体験を強める役割も果たします。


プロデューサー/共同キュレーター:宮田裕章

建築:SANAA

共同キュレーター:長谷川祐子


各Sequenceを手掛けるアーティスト

・Sequence1「人と人との共鳴」:塩田千春「言葉の丘」

・Sequence2「人と世界の共鳴」:宮島達男「Counter Voice Network - Expo 2025」

・Sequence3「人と未来の共鳴」:宮田裕章「共鳴の空」、

                宮田裕章 with EiM「最大多様の最大幸福」

・エピローグ:宮田裕章・真鍋大度ら


共鳴体験に導くキーマテリアル

・Better Co-Being アプリ (supported by 大林組)

・ふしぎな石ころ「echorb (エコーブ)」 (supported by 村田製作所)


屋根も壁もない、空を際立たせる建築



SANAAが設計したパビリオンは、周囲を森にかこまれた空間の中で、森と溶け合うように佇みます。この建築には天井や壁はなく、高さ11mに四層からなるシルバーのグリッド状のキャノピーが敷地を覆い、地上部にはそれを支える細い柱のみが配置されています。


繊細に設計された柱と接合部により、キャノピーは雲のように浮かんで見え、より空の存在を際立たせます。


SANAAのデザインしたキャノピーを通して見る空は、いつもの空とは違う表情を見せ、多様な未来を感じながらともに歩むという点において、Better Co-Beingの中核をなす体験であると言えます。


■SANAAプロフィール



2004年ヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展 金獅子賞、2010年プリツカー賞など数多くの賞を受賞。

主な作品に、金沢 21 世紀美術館、ニューミュージアム(アメリカ)、Rolex ラーニングセンター(スイス)、ルーヴル・ランス(フランス)、グレイス・ファームズ(アメリカ)、荘銀タクト鶴岡 、日立市新庁舎 、ボッコーニ大学新キャンパス(イタリア)、ラ・サマリテーヌ(フランス)、シドニー・モダン・プロジェクト(オーストラリア)など


妹島和世 Sejima Kazuyo

1956年生まれ。1981年日本女子大学大学院修了。1987年妹島和世建築設計事務所設立。1995年西沢立衛とSANAA 設立。現在、ミラノ工科大学教授、日本女子大学客員教授、
大阪芸術大学客員教授、横浜国立大学名誉教授、東京都庭園美術館長。


西沢立衛 Nishizawa Ryue

1966年生まれ。1990年横浜国立大学大学院修了。妹島和世建築設計事務所を経て1995 年妹島和世と SANAA 設立。1997年西沢立衛建築設計事務所設立。
現在、横浜国立大学大学院 Y-GSA 教授。 


3つの共鳴体験とエピローグ 各作品紹介

<Sequence1「人と人との共鳴」:塩田千春『言葉の丘』> 



シークエンス1では「人と人との共鳴」をテーマに、自己と他者を見つめ、「何を通してつながるか」を再認識する体験を創出します。


『言葉の丘』は入口からパビリオン内の小高い丘を登ったところに現れる、赤い糸と多言語の文字、線で形作られた机と椅子で構成された作品です。


文字は7言語から構成され、それぞれ万博のテーマウィーク事業の7つのテーマにリンクしたメッセージが配置されています。線で作られた椅子や机は、誰も座らないまま人の存在を暗示します。


この構造が、ふだんは意識されにくい目に見えないつながりを示唆し、異なる文化が対話する場を創出しています。


来場者は、赤い糸でつながった“ことば”のかけらから、自分自身の感情や大切にしているもの、そして未来に向かう意志などを見つけ、改めて問い直す機会を得ることができます。


■万博の7つのテーマ:「配置されているメッセージ」(言語)

ふしぎな石ころ「echorb (エコーブ)」を持ち作品のまわりに立つと、位置に連動してWEBアプリ上にも下記の7つのメッセージが表示されます。


・地球と生物多様性:「大地の息吹」पृथ्वी की सांस(ヒンディー語)

・健康とウェルビーング:「身体の声」Голос тіла (ウクライナ語)

・平和と人権:「つなげる祈り」Conectando oraciones (スペイン語)

・食と暮らしの未来:「見えないつながり」看不见的联系 (中国語 簡体字)

・学びと遊び:「未知への扉」Les portes de l'inconnu (フランス語)

・未来への文化共創:「線と線が交わる場所」Waar die lyne kruis (アフリカーンス語)

・未来のコミュニティとモビリティ:「終わりなき旅」(日本語)


■塩田千春プロフィール



1972年、大阪府生まれ。ベルリン在住。生と死という人間の根源的な問題に向き合い、「生きることとは何か」、「存在とは何か」を探求しつつ、その場所やものに宿る記憶といった不在の中の存在を糸で紡ぐ大規模なインスタレーションを中心に、立体、写真、映像など多様な手法を用いた作品を制作。

2008年、芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。2015年には、第56回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際美術展日本館代表に選ばれる。2019年、森美術館にて過去最大規模の個展『魂がふるえる』を開催。2020年、第61回毎日芸術賞受賞。


<Sequence2「人と世界の共鳴」:
宮島達男『Counter Voice Network - Expo 2025』>



シークエンス2では、「人と世界の共鳴」をテーマに、各地域で培われてきた自然や文化、
そこに根ざす人々の暮らしと響き合う視点を提示します。


『Counter Voice Network - Expo 2025』は丘からなだらかなスロープを降りていくにつれて展開される、音声を軸にしたインスタレーション作品です。


この空間では、スロープの両脇に配置された30個のスピーカーから、45カ国もの様々な言語(日本語だけでなく英語、フランス語、マレー語など)を用いて、異なるリズムで
「9、8、7……、1」というカウントダウンが次々と鳴り響きます。


重要なのは「0」を発しないという点で、カウントダウンの合間に静寂が訪れるその刹那が、“死”や“無”を想起させます。


ふしぎな石ころ「echorb (エコーブ)」を持ち音の発生源に近づくと、カウントダウンを続ける人々の名前と言語が表示され、また、関連するモチーフストーリーがWEBアプリ上に立ち上がります。


声だけでつくられた空間は、言葉を介して他者の心を垣間見ると同時に、生命や時間の多様性と包括性を体感させる仕掛けになっています。


■スピーカーから発される言語



■宮島達男プロフィール



1988 年 ヴェネツィア・ビエンナーレ新人部門に招待され、デジタル数字を用いた作品で国際的に注目を集める。以来、国内外で数多くの展覧会を開催し、世界30 カ国300 カ所以上で作品を発表している。

1990 年ACC の招きでニューヨーク滞在。1993 年 カルティエ現代美術財団の招きでパリ滞在。代表作に「メガ・デス」(1999/2016) など。被爆した柿の木2 世を世界の子どもたちに育ててもらうアート、「時の蘇生」柿の木プロジェクト(1995~)、東日本大震災の犠牲者の鎮魂と震災の記憶の継承、東北の未来をつくることをめざす。
「時の海-東北」プロジェクトも推進している。


<Sequence3「人と未来の共鳴」:
宮田裕章『共鳴の空』、 宮田裕章 with EiM『最大多様の最大幸福』>



シークエンス3は「人と未来の共鳴」をテーマに、来場者同士がつながり、ともに世界に向き合うことで、より良い未来を描くことを目指します。


『共鳴の空』は、キャノピー下に人工の雨を降らせ、自然要素と来場者の動きが交じり合うことで、予期せぬ虹を生み出す試みです。


虹が立ち現れるかどうかは一定の不確定性をはらんでおり、ふと虹が姿を現す瞬間には、予期しなかった景色が共有され、思いがけない体験が広がります。


静かな森の中、壁も天井も持たないパビリオンの下で、虹を見ながら空を見上げるとき、人々は自然・世界・互いの存在と新たな関係を結び、“共鳴”を通じた未来創造の可能性を感じ取ることができます。


『最大多様の最大幸福』は本シグネチャーのプロデューサーを務める宮田裕章と各分野のスペシャリストによるクリエイティブチームEiM(エイム)が手掛けます。


高さ7mのキャノピーに沿って約400本の繊細なワイヤーが張られ、それぞれにサンキャッチャーが取り付けられています。一つとして同じ並びがないこの“不均質の集合”は、多様性の祝福を象徴します。


晴れた日には自然光を浴びて虹色の輝きが広がり、曇天や雨の日には霧と人工光のコントラストが幻想的な光景をつくり出します。


■クリエイティブチームEiM プロフィール

本事業のプロデューサーを務めるデータサイエンティストの宮⽥裕章と、写真家・映画監督の蜷川実花、クリエイティブディレクターの桑名功、照明監督の上野甲子朗、音楽監督の

剣持学人らで結成されたクリエイティブチーム。

プロジェクトごとに多様なチームを編成しながら活動する。

主な作品発表に、「胡蝶の旅 Embracing Lights」(安⽐Art Project、2022 年)、
「Eternity in a Moment 輝きの中の永遠」(TOKYO NODE、2023 年-2024 年)、
「儚くも煌めく境界」(弘前れんが倉庫美術館2024 年)、「深淵に宿る彼岸の夢」
(森の芸術祭 晴れの国・岡⼭ 満奇洞 2024 年)など。

2025年に京都市京セラ美術館で開催された蜷川実花with EiMの大規模個展
「彼岸の光 此岸の影」では70日間の開催日数で25万人以上を動員した。


<エピローグ>



このセクションは、これまでのアートの体験を受け、宮田裕章と真鍋大度らが手掛けます。球体LEDの装置が中心に据えられ、15名の来場者がそれぞれの体験やインスピレーションをふしぎな石ころ「echorb(エコーブ)」やWEBアプリを通じて持ち寄ることで、未来のイメージが動的かつ有機的に可視化されます。


WEBアプリ上で選択した7つの万博テーマや、気になる作品、「echorb(エコーブ)」によって収集された来場者の心拍数や位置情報、さらにリアルタイムで収集される気象データや空間そのものの特性とも結びつき、それらの掛け合わせによって、その日その時その人々でしか見ることができない唯一無二の映像になります。


15名の来場者それぞれの感性の灯をWEBアプリから球体LEDへと灯すと、映像が流れます。この共鳴の場は、単なる技術の展示ではなく、来場者それぞれが自分自身と他者、そして世界とのつながりを再考する場となります。


未来とは他者世界との結びつきの中にあり、その結びつきが織り成す多様な響きこそが、新たな時代を形づくる鍵となります。


共鳴体験へと導く2つのキーマテリアル

1)Better Co-Being アプリ (supported by 大林組)


                                                                           ©OBAYASHI CORPORATION


来場者の共鳴体験をサポートする WEB アプリです。
ふしぎな石ころ「echorb(エコーブ)」と連動して今体験しているアート作品の解説を見れるだけではなく、7つの万博テーマで気になるテーマの選択や気になる作品の選択もすることができます。


エピローグでは球体LEDへと感性の灯をともす演出を体験できます。万博の期間を通じて来場者の体験をアーカイブし、他者の多様な視点・価値観への気づきを促します。


2)ふしぎな石ころ「echorb (エコーブ)」(supported by 村田製作所)



3D ハプティクスという技術を応用し、特殊な振動により来場者を共鳴体験に導きます。
来場者の位置情報を読み取り、WEBアプリと連動することで、インタラクティブな体験ができます。


また、来場者の心拍数を読み取り、「echorb(エコーブ)」に鼓動を宿すことで、自身の鼓動を感じることができます。多様な参加者をつなぎ、響き合いのきっかけを生み出します。


Better Co-Being 協賛社一覧


◇ゴールドパートナー:

株式会社大林組/株式会社村田製作所

◇シルバーパートナー:

大塚製薬株式会社/読売新聞社

◇ブロンズパートナー:

アストラゼネカ株式会社/東和薬品株式会社/TOPPANホールディングス株式会社

◇パートナー:

アレクシオンファーマ合同会社/株式会社スーパーホテル

◇サプライヤー:

LED TOKYO株式会社/株式会社ゴールドウイン/日本アイ・ビー・エム株式会社/
ヤマハ株式会社



鎹八咫烏 記
石川県 いしかわ観光特使
伊勢「斎宮」明和町観光大使


協力(敬称略)

紅山子(こうざんし)


※画像並びに図表等は著作権の問題から、ダウンロード等は必ず許可を必要と致します。



アーカイブ リンク記事をご覧ください。


世界デザイン博覧会景観演出計画

~カラフルデザイン・色パレットの勧め~


WORLD DESIGN XPO 89 はデザイン都市を目指す名古屋の白鳥会場、名古屋城会場、名古屋港会場の3会場で開催。未来の都市の景観演出の実験の場とした。まずこれは実践例の白鳥会場の色彩構成パレットである。


色彩パレットの会場全体との応用関連がハッキリと分かる 

全体を100%にして、色彩のテーマや機能でイメージを面積で表し、客観視することが出来る。そして関係者皆にも理解と共有意識を得ることが出来る。これは建築やインテリアやモノでも、個と全体との関係、取り巻く環境はデザインを進める不可欠条件である。


「白鳥会場」

テーマカラーは日本の「赤」、主カラーはハイテクを表す「白」、それを支える「5色のグラデーション」形は中央を表すマルである。


中央の白鳥会場はヤマトタケルの命が白鳥となって飛び去った悲しい物語の断夫山古墳や、三種の神器草薙剣が祀られている熱田神宮に接し、古代都市伝説と新しき未来・ハイテクの大空間である。


まず取り巻く周辺地域景観をよく見渡し理解し、全体景観の支配的となるドミナンスをイメージし、敷地の中の方針を練る。


敷地全体を100として色彩の割合を決める。ドミナンスカラーとなるベースカラーは面積を広く、テーマカラーは色面積の1/20以下に抑える。問題となる参加企業のコーポレートカラーも極力少ない面積にすると品良く効果も上がるとし、そして細部になる配合色は、ハイテクイメージのグラデーションが似合うとした。


「名古屋城会場」

景観演出は夜間がとても大切である 灯りも香りも音も当然色彩も


「名古屋港会場」

海の爽やかさを表現

世界への展開、発展と船や波やセールから形は「三角」、色彩はテーマカラー「ネービーブルー」と「白と無彩色」、「変化する海の色」、そして「希望の虹の色」とした。


(詳細・画像は下記のURLからご覧ください。)


ZIPANG-5 TOKIO 2020 色彩デザイン実践講座 事例2 世界デザイン博覧会景観演出計画 ~カラフルデザイン・色パレットの勧め~【寄稿文】林 英光
ttps://tokyo2020-5.themedia.jp/posts/22047224



世界最大級の木材構造建築物完成

SWATCH のコンセプトとスイス伝統文化と日本人の匠の血が結実!


スウォッチAG新社屋と緑豊かなスイス・ビール市

スウォッチAG は本年10 月3 日、約5 年の施工期間を経て竣工した新社屋(スイス・ビール市)にて、この度お披露目を兼ねた盛大なる落成式が執り行われました。 この、世界最大級の木材構造建築物となる新社屋を設計したのは、日本人建築家、坂 茂氏。


この新社屋は創業1983年、あの世界中の若者を魅了した、お手頃価格ながら美しくファッション性の高いSWATCH のように既成概念にとらわれず、時代のニーズの本質を追求した建築物で、スウォッチAG 社史に新たなページを刻むこととなりました。


イタリアのミラノドーモを完成させたスイス伝統の木工技術は、その頑な基本理念を貫く姿勢においてこそ、見事に伝承されていると拝察した次第です。 


なめらかに光を反射し美しい曲線を描くスウォッチ本社屋の全長は240 m、幅は35 m、高さは最も高い位置で27 mにおよびます。従来のオフィスビルの概念を覆すデザインが想像力を掻き立て、まるで芸術作品のように見る人に建物の解釈を委ねてきます。一方で、建物を取り巻く周囲の環境にも美しく調和するよう設計されています。


総面積11,000 ㎡の広大なヴォールト形状をしたファサードは、エントランスに向かってゆるやかに上昇し、Cité du Temps(シテ・ドゥ・タン) へと繋がります。建物内外には、曲線、色、透明性など様々な要素が散りばめられており、建築材料も通常とは異なった使われ方をしています。


建築の特徴

ファサードをかたち作るのは、木造のグリッドシェル構造です。環境への配慮と持続可能性の実現のため選ばれたのが、木という伝統的な素材でした。自由度の高い建材である木は、極めて高い精度の加工が可能です。これはミリ単位の精度が求められたこのプロジェクトに不可欠な要素となりました。木材を用いることで、設計段階から最新の3D テクノロジーを用い、4,600 に上る個別の木部材の形状と設置箇所を精密に定義することが可能となったのです。


個々の梁は完璧な精度で組み上げられています。木造グリッドシェルはオフィス空間の外皮の役割も果たすため、多種多様な技術的要件も満たす必要がありました。そのため、各種設備配管のネットワークが木製の梁に直接組み込まれ、ファサード全体に張り巡らされました。


(詳細・画像は下記のURLからご覧ください。)


ZIPANG-3 TOKIO 2020 世界最大級の木材構造建築物完成「SWATCH のコンセプトとスイス伝統文化と日本人の匠の血が結実!」
https://tokyo2020-3.themedia.jp/posts/7113723



美と文化と建築・デザイン

イサム・ノグチ モエレ沼公園「大地の彫刻」


いったい、この先に何があるのかな⁉「天の声:未来の夢に向かって行ってみなよ❣」


魅力ある四季それぞれの表情。

モエレ沼公園は、イサム・ノグチが作った「大地の彫刻」

彫刻家イサム・ノグチにより、公園全体が一つの彫刻作品として設計されたモエレ沼公園。元廃棄物処理場が、23年の歳月を経て札幌を代表するアートパークとして再生した。その雄大な姿は「大地の彫刻」と呼ばれ、訪れる時間や移り変わる季節によって、様々な表情を見せてくれます。

公園に立つというよりは、彫刻作品の内部に入るような感覚をぜひ体感してみて下さい。


春はサクラの森でお花見

約2,300本のサクラが植樹されているサクラの森。森の中には7つの遊具エリアがあり、イサム・ノグチがデザインした遊具126基が設置されている。子どもが思う存分遊べる、家族連れに人気の花見スポット。札幌のお花見スポットは「札幌のお花見情報」を参照。

ゴールデンウイーク中に北海道を旅される方は、是非スケジュールに、札幌のイサム・ノグチ作「モエレ沼公園」を加え、立ち寄ってみて下さい。お忘れなく!


編集局のお花見情報⁉

北海道・東北地方における桜の開花は、例年より一週間ほど早いようです。(弘前の桜まつりは満開でした)札幌においても同様です。市内にはソメイヨシノをはじめ、北海道特有の桜であるエゾヤマザクラ、チシマザクラなどが咲く桜の名所から穴場まで桜スポットが多数あります。


札幌市内は4月29日~30日には満開を迎えるようですが、ゴールデンウイーク中には桜吹雪と春を感じることが出来るのではないでしょうか。


地球環境の変化(温暖化による気候変動など)の所為で、気温が高くなり陸だけでなく、海においては水温が高く、なんと広島特産のフグ(愛知県の三河湾はフグの漁場としてとらふぐの水揚げ量が全国屈指)が東北・北海道で水揚げされています。それだけならよいのですが(これまでの産地にとっては、よくないぞ~👹)、太平洋と日本海で生息する種類の異なるフグが自然に掛け合わされ、生まれた新種のフグはフグ料理のプロの料理人でさえ、これまでと毒を含んでいる箇所が異なっており、困惑しているようですよ。

テッサ※に目のない方はくれぐれもご注意を!

※フグ(河豚)の刺身。

2019.04.28 23:55


2025年4月、

これからの海、大地、環境、国、地球そして人々はいったい何処に行くのであろうか・・・


(詳細・画像は下記のURLからご覧ください。)


ZIPANG-3 TOKIO 2020 令和の時代 「美と文化と建築・デザイン ~イサム・ノグチ~ 札幌 」
https://tokyo2020-3.themedia.jp/posts/6144564



第5回金沢・世界工芸トリエンナーレ

会場の「金沢21世紀美術館」※



※金沢21世紀美術館の建物の設計者、妹島和世と西沢立衛は、1995年に共同設計事務所「SANAA(Sejima and Nishizawa and Associates)」を設立しました。


彼らは、独自に展開したデザインを個々の事例に当てはめる従来の建築家とは異なり、情報を収集し、丹念にそれを読み込むスタディを通して、デザインに反映させていく新しいコンセプトモデルを実現するために、多くの試みがなされました。


2004年に竣工・開館した当美術館の建物は、外周が全面ガラス張りの円形の平屋で、その中に様々な大きさの直方体の展示室が散在するという構成によって、これまでの美術館にない開放感と自由な流動性を生み出し、高い評価を得ました。建物の「表」と「裏」の関係、「プライヴェート」と「パブリック」の関係など、建築の設計における暗黙の決まり事を解体し、建物を使う人々の間に新しい関係を設定することが、二人の特徴と言えます。


「第5回金沢・世界工芸トリエンナーレ」は「工芸が想像するもの」をテーマに、公募展と企画展で構成され、公募展では、時代とともに変化し拡がる工芸芸術を世界的視野で捉え、表現力と想像力に富む新しい工芸作品を紹介します。


会期:2022年11月13日(日)‒11月30日(水) 10:00‒18:00 ※最終入場は閉場10分前

会場:金沢21世紀美術館 市民ギャラリーA・B

会期中無休・入場無料

主催:

金沢・世界工芸トリエンナーレ開催委員会

共催:

金沢市、金沢市工芸協会、(一社)金沢クラフトビジネス創造機構、国立工芸館*、石川県立美術館*、金沢21世紀美術館[(公財)金沢芸術創造財団]*

*企画展を共催

特別協力:

北國新聞社

後援:

総務省、外務省、文化庁、石川県、金沢商工会議所、石川県伝統産業振興協議会、NHK金沢放送局、北陸放送、金沢美術工芸大学


企画展では、国立工芸館、石川県立美術館、金沢21世紀美術館の収蔵作品を一堂に集めるとともに、ロエベファンデーションクラフトプライズ2022の受賞作品を加え、多彩な表情を紹介します。


工芸の素材と技術の特徴が発揮された作品を鑑賞することで、想像される表現の拡がりや、新しい可能性をきっと、感じていただけることでしょう。


(詳細・画像は下記のURLからご覧ください。)


ZIPANG-6 TOKIO 2020第5回金沢・世界工芸トリエンナーレ ~工芸が想像するもの~ 開催!
https://tokyo2020-6.themedia.jp/posts/38548418/



※現在、2600件余の記事掲載、下記のサイトからご覧ください。


ZIPANG-10 TOKIO 2020 (VOL-10)
https://tokyo2020-10.themedia.jp/


ZIPANG-9 TOKIO 2020 (VOL-9)
https://tokyo2020-9.themedia.jp/


ZIPANG-8 TOKIO 2020 (VOL-8)
https://tokyo2020-8.themedia.jp/


ZIPANG-7 TOKIO 2020 (VOL-7)
https://tokyo2020-7.themedia.jp/


ZIPANG-6 TOKIO 2020 (VOL-6)
https://tokyo2020-6.themedia.jp/


ZIPANG-5 TOKIO 2020 (VOL-5)
https://tokyo2020-5.themedia.jp/


ZIPANG-4 TOKIO 2020 (VOL-4)
https://tokyo2020-4.themedia.jp/


ZIPANG-3 TOKIO 2020 (VOL-3)
https://tokyo2020-3.themedia.jp/


ZIPANG-2 TOKIO 2020(VOL-2)
https://tokyo2020-2.themedia.jp/


ZIPANG TOKIO 2020 (VOL-1)
https://tokyo2020-summer.themedia.jp/


ZIPANG-10 TOKIO 2020

日本の精神文化と国土の美しさについて再発見 その1. 全世界との情報の共有化 その2. 偏り、格差のないローカリティの尊重! その3. 美しきものへの学び、尊敬、関心を高める教育と推進

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