農林水産省は、18日、高山きゅうり(群馬県)、十勝若牛(北海道)、
京賀茂なす(京都府)、会津地鶏(福島県)、御膳みそ(徳島県)、
枕崎鰹節(鹿児島県)及び指宿鰹節(鹿児島県)を地理的表示(GI)
として登録しましたので、お知らせします。
2. 地理的表示法に基づき新たに登録された特定農林水産物等
名称 登録生産者団体 生産地(都道府県名のみ)
高山きゅうり 高山きゅうりの会 群馬県
十勝若牛 十勝清水町農業協同組合 北海道
京賀茂なす 上賀茂特産野菜研究会 京都府
会津地鶏 会津養鶏協会 福島県
御膳みそ 徳島県味噌工業協同組合 徳島県
枕崎鰹節 枕崎水産加工業協同組合 鹿児島県
指宿鰹節 山川水産加工業協同組合 鹿児島県
登録産品の概要
高山きゅうり(タカヤマキュウリ)
登録年月日
令和7年3月18日
登録番号
第163号
名称
高山きゅうり(タカヤマキュウリ)
Takayama Kyuri
Takayama Cucumber
区分
第1類 農産物類 野菜類(きゅうり)
生産地
群馬県吾妻郡高山村
登録生産者団体
群馬県吾妻郡高山村大字中山2856-1
高山きゅうりの会
特性
一般的な「きゅうり」の3~4倍と大きく、淡い黄緑色で白くかすれた外観を呈し、青臭さが控えめで、生食ではシャキシャキとした歯ごたえと、炒めても独特の食感とみずみずしさがある。
独特の形態と食味を求め、遠方よりわざわざ買い求めに来る者も多く、さらに近年では、大手流通・宅配業者を通じ全国規模で認知が広がっている。
地域との結び付き
1000m級の山々に囲まれた中山間の集落において、150年以上前から受け継がれてきた在来品種。 郷土料理の「冷や汁」や「炊き寄せ」等に不可欠な食材であり、近年は学校給食にも使用されるなど、地域の食文化に定着している。
十勝若牛(トカチワカウシ)
Tokachi Wakaushi
登録年月日
令和7年3月18日
登録番号
第164号
名称
十勝若牛(トカチワカウシ)
Tokachi Wakaushi
区分
第2類 生鮮肉類 牛肉
生産地
北海道上川郡清水町
登録生産者団体
北海道上川郡清水町南2条1丁目8番地
十勝清水町農業協同組合
特性
黒毛和種特有の脂肪交雑由来による柔らかさとは異なり、きめ細かさによる柔らかな肉質で、噛みしめると旨みに富む肉のジューシーさが特徴の赤身牛肉である。 ヘルシーな赤身肉として需要者からの引き合いも強く、一般的なホルスタイン種の牛肉と比較して高値で取引されている。
地域との結び付き
清水町は、近代日本経済の父とされる渋沢栄一と近代酪農を広めた町村金弥により開墾され、古くから酪農が発展し、副産物の雄仔牛を肉用素牛とする肉牛生産も盛んな地域である。
平成3年の牛肉の輸入自由化を受けて、生産地の肉牛生産は、赤身の旨みがピークとなる若齢肥育に転換を図り、品質的にも経済的にも最も効率的な独自の肥育技術による生産方法を確立した。
京賀茂なす (キョウカモナス)
Kyo Kamonasu
登録年月日
令和7年3月18日
登録番号
第165号
名称
京賀茂なす (キョウカモナス)
Kyo Kamonasu
区分
第1類 農産物類 野菜類(なす)
生産地
京都府京都市北区、左京区
登録生産者団体
京都府京都市北区上賀茂向縄手町66
上賀茂特産野菜研究会
特性
正円形でヘタに大きな棘があり、黒光りする紫色の外観を特徴とする大型の丸なすである。肉厚でとろみが強いものの加熱しても煮崩れしないため、地域の伝統料理である「なすの田楽」をはじめ会席料理などでも重宝され、市場や料亭などの実需者からも高く評価されている。
地域との結び付き
賀茂川と高野川に挟まれた肥沃な黒ボク土の扇状地である上賀茂地域は、農村地帯として栄え、江戸時代から大型の丸なすが栽培され、明治時代以降、賀茂なすが地域の特産品として定着した。
昭和後期、他地域で小ぶりな賀茂なすの生産が広がる中、賀茂なすの特性と品質を守るため、固定種の自家採種と伝統的栽培技術の伝承に取り組み、平安時代からの振り売りの文化を今に伝えている。 京都最古級の上賀茂神社との繋がりも深く、葵祭のなす奉納式や正月に神饌としても用いられる。
会津地鶏(アイヅジドリ)
Aizu Jidori
登録年月日
令和7年3月18日
登録番号
第166号
名称
会津地鶏(アイヅジドリ)
Aizu Jidori
区分
第2類 生鮮肉類 家きん肉(鶏肉、その内臓肉、かわ、がら及びなんこつ)
生産地
福島県会津地域(会津若松市、喜多方市、南会津郡(南会津町、下郷町、檜枝岐村、只見町)、耶麻郡(北塩原村、西会津町、磐梯町、猪苗代町)、河沼郡(会津坂下町、湯川村、柳津町)、大沼郡(会津美里町、三島町、金山町、昭和村))、福島市
登録生産者団体
福島県会津若松市湊町大字赤井字笹山原3
会津養鶏協会
特性
肉色は赤みが強く、肉質はきめが細かく弾力があり、うま味成分や食味に関与するアラキドン酸を多く含む。コクと旨みがあり、しっとりとした肉質がどんな料理にも合う食材として県内外の需要者から評価されており、福島県ブランド認証産品に認定されるなど福島を代表するブランド地鶏となっている。
地域との結び付き
「会津地鶏」の始祖は、その昔、平家の落人が会津に持ち込んだといわれており、美しい尾羽は450年以上前から郷土芸能「会津彼岸獅子」の獅子頭に使用され、鶏肉等は祝い行事などで珍重。昭和62年に絶滅寸前だったところを福島県が保護し、優良肉用種との交配・改良を重ね、平成3年に現在の「会津地鶏」を作出。平成11年には地鶏肉JASの在来種にも規定された。
御膳みそ(ゴゼンミソ)
Gozen Miso
登録年月日
令和7年3月18日
登録番号
第167号
名称
御膳みそ(ゴゼンミソ)
Gozen Miso
区分
第8類 調味料類 みそ
生産地
徳島県
登録生産者団体
徳島県徳島市中昭和町一丁目95番地の1
徳島県味噌工業協同組合
特性
塩分濃度も高いが米麹の比率が高いことにより甘味も強く、熟成による酸味、渋味、苦味のアクセントを含み、リンゴのような爽やかな香りも有する、深みのある豊かな味わいのみそである。 藩主の御膳に供したため「御膳みそ」と呼ばれ、焼き味噌やおかず味噌としても食されるなど徳島の郷土料理として根付いている。
地域との結び付き
江戸時代に、藩主が製塩と藍製造を振興した阿波の国では、多量の肥料を用いる藍栽培の余肥が、裏作の大豆を良質なものとし、これが地元の塩、米と相まってみそ製造が発展した。 藩主の御膳に供され、藩主がその味を諸侯に披露し広まったと言われる。 昭和40年代に県開発の酵母の導入や原料等の共通規格の作成により品質を安定・向上させた。
枕崎鰹節(マクラザキカツオブシ)
Makurazaki Katsuobushi
Makurazaki dried bonito
Makurazaki bonito flakes
登録年月日
令和7年3月18日
登録番号
第168号
名称
枕崎鰹節(マクラザキカツオブシ)
Makurazaki Katsuobushi
Makurazaki dried bonito
Makurazaki bonito flakes
区分
第7類 水産加工品類 加工魚介類
(鰹節及び鰹加工品)
生産地
鹿児島県枕崎市
登録生産者団体
鹿児島県枕崎市立神本町12番地
枕崎水産加工業協同組合
特性
300年以上の歴史をもつ伝統食品。贈答用から家庭用まで幅広い需要があり、日本一の生産量を誇る。全国鰹節類品評会では最高賞を数多く受賞しており、日本を代表する鰹節産地として有名。
地域との結び付き
生産地は、黒潮に乗って回遊する品質の良いカツオに恵まれるとともに、山に囲まれ良質な水と焙乾に必要な樫、クヌギの薪が入手しやすいという、鰹節生産に適した地理的条件を備え、立地の良さと薩摩藩の鰹節製造の振興により江戸時代には「諸国鰹節番付」に名を連ねていた。
明治期以降は大型漁船の建造により漁場を拡大し、カツオ遠洋漁業の基地として発展を遂げ、鰹節製造が更に拡大。品質面でも独自の認証規格を定めるなど、安定した高い品質の確保に取り組んできた。
指宿鰹節(イブスキカツオブシ)
Ibusuki Katsuobushi
Ibusuki dried bonito
Ibusuki bonito flakes
登録年月日
令和7年3月18日
登録番号
第169号
名称
指宿鰹節(イブスキカツオブシ)
Ibusuki Katsuobushi
Ibusuki dried bonito
Ibusuki bonito flakes
区分
第7類 水産加工品類 加工魚介類
(鰹節及び鰹加工品)
生産地
鹿児島県指宿市
登録生産者団体
鹿児島県指宿市山川新栄町9番地
山川水産加工業協同組合
特性
上品な香味と深いコクをもつ最高級品「本枯本節」の生産量は、全国の本枯本節の7割以上を占め、日本三大生産地の1つとして知られている。全国鰹節類品評会で最高賞を数多く受賞。
地域との結び付き
山川港(ヤマガワコウ)は噴火口に海水が流入してできた天然の良港で、荒天時の船の避難場所としての機能も有し、明治・大正期は立地の良さから奄美近海でのカツオ漁の拠点として発展。
高知や愛媛などの漁師が、高品質な鰹節を製造するため良い原料を求めて移り住み、地元民に製法を伝授したことで鰹節の生産が拡大。日本で創案された「本枯本節(ホンガレホンブシ)」を先祖代々守り続けている。
3. 地理的表示及びGIマークについて
大きな日輪を背負った富士山と水面をモチーフに、日本国旗の日輪の色である赤や伝統・
格式を感じる金色を使用し、日本らしさを表現しています。
登録された産品は、地理的表示(GI)を使用することができます。
その際、地理的表示と併せて下記のGIマーク(地理的表示法に基づく登録標章)を使用することができ、地理的表示産品であることの証となります。
登録産品一覧
お問い合わせ
農林水産省 輸出・国際局知的財産課
担当者: 地理的表示保護制度担当
代表:03-3502-8111(内線4284)
ダイヤルイン:03-6738-6317
鎹八咫烏 記
石川県 いしかわ観光特使
伊勢「斎宮」明和町観光大使
協力(敬称略)
農林水産省
紅山子(こうざんし)
※画像並びに図表等は著作権の問題から、ダウンロード等は必ず許可を必要と致します。
アーカイブ リンク記事をご覧ください。
第9回選定『ディスカバー農山漁村の宝』交流会の様子
令和4年12月19日、岸田総理は、総理大臣官邸で「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」(第9回選定)交流会に出席。
《グランプリ》株式会社沖縄UKAMI養蚕(沖縄県今帰仁村)に盾を授与する岸田総理
総理は、冒頭の挨拶で、次のように述べました。
「『ディスカバー農山漁村の宝』交流会の開催に当たりまして、一言御挨拶を申し上げます。
まず、グランプリに輝いた株式会社沖縄UKAMI養蚕を始め、全国616件の応募の中から選定された37地区の皆様方、誠におめでとうございます。
選定された皆様が、地域資源の活用やデジタル化など創意工夫を発揮し、農林水産業が直面する社会課題の克服に取り組み、そして農山漁村の活性化に多大な貢献をされておられますことに心から敬意を表し申し上げます。改めて、農山漁村の発展の解は一つではなく、全国各地の農山漁村には多様な可能性があるのだということを感じております。
私は今、新しい資本主義という経済モデルを進めようということを申し上げていますが、この新しい資本主義の象徴、これは正に地方・地域だと思っています。今回の選定を機に、皆さんの取組が範となり、全国各地で農山漁村のポテンシャルが引き出されることによって、農林水産業・農山漁村が将来にわたって成長し、そしてこれが次の世代にしっかりと引き継がれていく、こうしたことを大いに期待しております。
本日お集まりの皆様方の今後一層の御健勝と御活躍を心からお祈り申し上げて、今日の交流会に当たりましてのお慶(よろこ)びの御挨拶とさせていただきたいと思います。本日は誠におめでとうございます。」
令和の米騒動に発展しかねない現状を見るにつけ、政府の迅速なご決断を望みたい!カア~
このところ政界の雲行きが怪しくなってきました…ワンポイントリリーフも・・・⁇
(詳細・画像は下記のURLからご覧ください)
ZIPANG-7 TOKIO 2020「ディスカバー農山漁村(むら)の宝アワード」募集中!【農林水産省】
https://tokyo2020-7.themedia.jp/posts/45946076
【世界農業遺産】とは
世界農業遺産(※1)は、社会や環境に適応しながら何世代にもわたり形づくられてきた伝統的な農林水産業と、それに関わって育まれた文化、ランドスケープ(※2)、生物多様性などが一体となった世界的に重要な農林水産業システムを国連食糧農業機関(FAO)が認定する仕組です。 世界では15ヵ国36地域、日本では8地域が認定されています。
※1 世界農業遺産 正式名称は、“Globally Important Agricultural Heritage Systems”。FAOによる正式な定義は、「コミュニティの環境及び持続可能な開発に対するニーズと志向とコミュニティの共適応により発展してきた世界的に重要な生物多様性に富む優れた土地利用及びランドスケープ」。
※2 ランドスケープ 世界農業遺産においては、「土地の上に農林水産業の営みを展開し、それが呈する一つの地域的まとまり」と定義。
(詳細・画像は下記のURLからご覧ください)
ZIPANG TOKIO 2020「国連食糧農業機関(FAO)が認定する【世界農業遺産】とは」
https://tokyo2020-summer.themedia.jp/posts/1633105
北海道の「美味しい味」を未来に繋げるプロジェクトが新商品を開発!
道民に愛され続け約50年。ごまそば八雲のそばつゆ「そばにいるよ」
カレー好きがこよなく通う札幌の人気店。「黒岩咖哩飯店黒辛カレー」
北海道の美味しい飲食店の味をミライに繋げる為にこれまで様々な「美味しい味」を商品化して来たプロジェクト『食の北海道遺産』がこの度、新商品を発表。
一つは昭和49年から道民に長く愛される「ごまそば八雲」の「そばつゆ」を商品化。「いろんな料理のソバに」「ご自宅のおソバに」「いつも道民のソバに」という思いをのせて、商品名は【そばにいるよ】に決定。
もう一つは、カレーをこよなく愛する人達が通う札幌の人気店、芳醇なスパイスカレーを提供する「黒岩咖哩飯店」の名物でもある【黒辛カレー】を再現度高くレトルトカレーに❣
どちらの商品もお店と同じく北海道民に愛される事間違いなしの商品です。
編集後記
カレーですか!イチローさんほどではありませんが、小生もカレーは大好物です。毎週三回位朝食に食べている。冷蔵庫に保存しておくとコクが出てなお美味しい!
「黒辛カレー」は黒っぽくてイカ墨でも入っているのかな?函館はイカがとっても美味しい…そうそうカレーを見ると昭和20年代、悪ガキの頃のことを想いだします。
我が下町のほとんどの家は、オリエンタルカレー専門だった。というのもメーカー(恐らく⁉)がオリエンタルカレ~♬のコマーシャルソングをボリュウムいっぱいにして黄色い(確か記憶では⁉)ボディのマイクロバス位の大きさの車で町の角々を流し、時々道幅の広い所と言っても、子供の眼にはどの道も広く感じた。
それと車なんて珍しかったので(当時は徒歩か、自転車か木材を運ぶ馬車、時折紙芝居や起用に飴を箸のような棒の先に丸め裁縫ハサミ一丁で、鳥や動物を作る職人さん(今なら立派な芸術家)、また天秤棒を担いだおっちゃんが隣町迄聞こえそうな粋で良い響きの一声「金魚ーえ、金魚!」と椹(さわら)の丸桶に入れた金魚を売り歩く程度で、何処に駐停車してデモンストレーションを行っても御構い無し状態だった)、オリエンタルカレー購入者には子供たちが喜びそうなおまけをサービス、親たちは渋々お買い上げ・・・泣く子と地頭には勝てぬとはよく言ったものです。
そう言えば、カレーライスとライスカレー、どう違うんだったっけ⁈ライスカレーはとんと見なくなりました…カレーにソースをかけて食べる人たちも・・・
(天の声:ところであなた、いつの時代のお話ですか?まるで、浮世絵「北斎漫画」の世界…)
そうなんです当時の子供たちは毎日がワクワクして、何をするにも新鮮に感じていた。イジメてもイジメられても心と心の触れ合いがあった。(天の声:本当かな~先輩から拳骨をくらい野球部をやめたのはどこの何方だったでしょうか…)あれは僕が悪い、真夏でカンカン照りの日、余りの暑さに耐えられずグローブを頭に乗せて外野を守っていた…顧みると鉄拳制裁をした先輩に感謝したい位ですよ・・・
(地獄の声:あんさんほんまに「ええかっこしいやな!」 )
今は個々人の感情があまり感じられないような…何事も便利過ぎるんですかね~
龍馬曰く『戻るぜよ…あの時代に』
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