ZIPANG-10 TOKIO 2020 ~発酵文明が未来を創る~   ーNovel HAKKO Civilization For Humanityー  【寄稿文】 一舟・光秀


古来日本国の苦境を支えたのは 女性のリーダーの存在があった。
そして極度に洗練された白黒グレー自然素材色の伝統の美である。


今アジアの国々ではトップは女性が多く、このことは日本の後進性の一つであり、日本が幸せ平和へ本領発揮する時大切である。そして洗練された美しき伝統美。さらに加えて筆者の提唱する発酵文明がある。


瑞祥は三つの円形で幸せを表すシンボルの形  皇居三の丸尚蔵館


日本は戦後80年、敗戦の条約の制約の中で、人権も戦勝国にも不平も正々堂々と言えず、レジスタンスもゲリラもなく、実に従順で地道に勤勉に暮らして来た、世界でも平和的に思える国である。


その曖昧で従順な姿勢は狡猾とも思われるが、今は様々な分野で実を結びつつある。徐々に自己の伝統文化の再認識、物質文明での技術の展開、そしてスポーツ、娯楽などである。


災い転じて福と為す、と言うと抵抗もあるだろう、不満も多々あろうが、結果平凡で無責任で平和ボケではあるが、80年に及ぶ一つの選択ではあったのではと思う。


ところで今「フジ」の不祥事で富士山もかなりオカンムリのご様子であった


世界は相変わらず欲望の物質文明の渦中であり、世界が不安な今、人は新たな未来への思想を共有する時である。


概ね世界の国々は有史以来話し合いよりも、物質文明的な力での争いによって強引に国を治めて来たが、人は以来ずっと長い間日常的に安心して暮らせる平和を望んで来た。


人の命を奪う戦争は 子供の喧嘩レベルより低い理由である  


そこで今、人の最も取り組むべき課題は、生命を大事にすること、他のことはその次のことである。あらゆる生きもの、そしてそれを支える自然、地球環境であり、それ無くして人の文化も存在の意味もない。


建築家やデザイナーは聖職者であれ 自己より社会を視野に

環境と言えばこれも、最近伝統とモダンの調和と未来を見据えた国土環境、都市環境、建築デザイン、景観デザインが、疎かであるようだ。


空家・空き地・混濁した景観デザインは目に余るが、仮にも経済大国、文化国家でありたいと思いながら、政策的に何のビジョンも国も政治家にも建設、建築業界にもなく、およそ
50年以上経ってインフラも建物も老朽化し、維持補修保全造り替えが迫る。


全国で住居も取り壊し空き地が毎日のように進み、歯抜けの街並みは成り行き任せであってはならない。新たな国づくり環境づくりを。


戦後の戦勝国の間接支配下にあぐらを描いて、役所もプロも個人も何とも志もなく、未来は不安だけである。


今からでも遅くはない、未来ビジョンを衆知を集め取り組もうではないか。現実を見てプロなら黙っていてはダメ、それぞれ個々にはアイデアもきっと既にお持ちであろう。次世代の子供達のために明日にでも始めよう。


仕事も発明もノーベル賞も、心のない物質文明でなく、いきものの原則のためでなければ努力は概ね徒労である。がしかし休息や息抜き趣味・娯楽には遠慮はいらない、自由で良い。

  

人が寄り添い助け合う、生き物の基本から遊離する流れが高まっている時こそ、理想の世界を希求することの大節さを考え、生きものの本性に基づく発酵文明を進める。


生きものは微生物から動植物全てが互いに関わり、取り巻く環境全てと助け合う関係にある。人間だけがいい加減であって良い訳はない。


今世界は欲望の物質文明と自然との心の架け橋になる発酵文明を必要としていると思いたち、1年以上前から、自然の法に根付いた発酵文明に取り組んできたが、他人事で反応は少ない。有名建築家も個々の作品作りはもう十分であろう。


縄文以来の日本列島人として、世界に先駆ける新たな発信をその使命に誇りを持って、楽しみながら進めたい。


忘れられた所に本物の美の手本がある

つい先日皇居の大手門から中を一廻りした。お堀外の建築環境を背景に、内部は人気で健康的であり、大地と植栽をお共に現代デザインを従えていた。


桔梗堀と巽櫓


大手門内側


百人番所


諏訪の茶屋 ご休所


諏訪の茶屋 ご休所 庭からの眺め


幾つもある石垣の稜線は構造的でいずれも力強く美しい


桔梗堀から左奥に最も古い富士見櫓を望む 手前は巽櫓


戦争を正当化しないコモンセンスを世界に発信する

それは生きものの命を大切にし、同種の人同士の命を奪い合う野蛮なドラマやシーンを日常的に見る現状の無神経さを、世界に先駆けて日本列島から無くす決まりを、ニュース・マスコミ、アニメから始めることを提唱したい。


古来英雄は大勢の人の命を奪い尊敬されてきた。人の命を奪うドラマや画像は荒んだ心に同期し、真似、実行する方法を、ヒントを動機を与えるだけである。勇壮でスリルとアドネラリンを唆すそのような人類の世紀はもう論外として、スポーツぐらいにし、卒業、脱皮しよう。


何万人殺しても殺人罪で処罰されない矛盾を、人はもういい加減飽きただろう。悲しみに暮れる家族知人はもう無用である。


殺人兵器の保有率で発言力を競う国連もおかしいだろう、要らない。


食物連鎖と資源の分かち合いが生きもの人の基本

生きもの世界の食物連鎖の健全な競争以外は、全くもって不要であることを、世界中に列島日本から発信しよう。


現在世界の人口は百億人になる過程であり、温暖化での災害と、食糧不足と資源の奪い合いが激化するのは避けられない必然である。


ではこの近未来に対してどうする未来日本。その一つの提案が自然の摂理に基づく共有の法である発酵文明への移行である。


世界の国の指導者も人類一人一人全てが同じ心にならない限り、永遠に平和も麒麟も現れないだろう。古代東アジアの人々の、また戦国の明智一族の願いでもあった麒麟の思想である。


麒麟は中国漢代の思想書である『論』において、思慮深く、害を遠ざけ、聖王の時にこの世に姿を現わすと言う。


麒麟 2題:(国立博物館展示)


麒麟


空を翔る麒麟


神も宗教はおろか、民主主義でさえ分派し争い殺し合いの大元であり、
2500年前から既に分かっていた人の性である。

百億の人口になる時、助け合い慈しみの人になる為に科学・AIもある


次回:身近な発酵文明の事例を共に考える



【寄稿文】 一舟・光秀(林 英光)



環境ディレクター
愛知県立芸術大学名誉教授
東京藝術大学卒業


※画像並びに図表等は著作権の問題から、ダウンロード等は必ず許可を必要と致します。

発行元責任者 鎹八咫烏(ZIPANG TOKIO 2020 編集局)



アーカイブ リンク記事をご覧ください。


“皇室とのつながり”伝える 

宮内庁三の丸尚蔵館の名品約80点が広島に


伊藤若冲《旭日鳳凰図》宝暦5年(1755)


皇室の美と広島

「宮内庁三の丸尚蔵館」は、皇室に受け継がれた美術品類が皇室から国へご寄贈されたことを受けて開館した施設です。現在、約9,800点の美術工芸品を所蔵しています。


本展覧会では、その中から江戸時代の天才絵師・伊藤若冲、近代日本画の川合玉堂、横山大観の名品を展示。さらに平清盛・平重盛親子にまつわる絵巻や、広島出身の児玉希望、平山郁夫などの作品も展示。皇室と広島のつながりを感じることができる特別な40日間です。

                                 (鎹八咫烏)


(詳細は下記のURLよりご覧ください。)


ZIPANG-6 TOKIO 2020 “皇室とのつながり”伝える  宮内庁三の丸尚蔵館の名品約80点が広島に
https://tokyo2020-6.themedia.jp/posts/36845762



~蚊屋島神社とは天照皇太神宮のこと~


蚊屋島神社について

地理

蚊屋島神社は、鳥取県西部を流れる日野川の下流にひらけた箕蚊屋平野の中央部に鎮座し、現在の日吉津村よりも広い地域に及ぶ蚊屋庄29か村の産土神(うぶすながみ)です。蚊屋の「島」というように、わずかな微高地を示す場所に位置しています。日野川は歴史を通じて幾度も氾濫(はんらん)を起こして流路を変えており、蚊屋島神社もその被害に幾度もあっています。


社名と創建

社名は、近世には日吉津大神宮(ひえづだいじんぐう)、伊勢宮(いせぐう)、天照皇太神宮(てんしょうこうだいじんぐう)などと呼ばれ、近世の棟札(むなふだ)には天照皇太神宮と記されています。明治初年に蚊屋島神社と改称され、現在にいたります。 


創立年代は不詳ですが、社領証文によって天文14年(1545)以前であると伝えられています。祭神は主神が天照大御神(あまてらすおおみかみ)、高比賣命(たかひめのみこと)の2柱で、伊勢の神と出雲系の神がともに祀(まつ)られています。


蚊屋島神社の文化財建造物

〇本殿(ほんでん)…明治元年再建、明治33年大規模修理。

〇幣殿及び拝殿(へいでん および はいでん)

…天保4年再建、明治33年大規模修理。拝殿の正面と側面の三方をめぐる縁に、擬宝珠(ぎぼし)高欄(こうらん)があり西南隅の親柱の擬宝珠に「天保4年」の銘があります。


(詳細は下記のURLよりご覧ください。)


ZIPANG-2 TOKIO 2020 ~蚊屋島神社とは天照皇太神宮のこと~ 国登録有形文化財へ「日吉津村の東は大山、西は日野川、北は日本海。さあ行こう!」
https://tokyo2020-2.themedia.jp/posts/4779390



【日本遺産】

天皇に代わって伊勢神宮の天照大神に仕えた「斎王」


古代から中世にわたり、天皇に代わって伊勢神宮の天照大神に仕えた「斎王」は、皇女として生まれながら、都から離れた伊勢の地で、人と神との架け橋として、国の平安と繁栄を願い、神への祈りを捧げる日々を送った。


斎王の宮殿である斎宮は、伊勢神宮領の入口に位置し、都さながらの雅な暮らしが営まれていたと言われている。地元の人々によって神聖な土地として守り続けられてきた斎宮跡一帯は、日本で斎宮が存在した唯一の場所として、皇女の祈りの精神を今日に伝えている。


(詳細は下記のURLよりご覧ください。)


ZIPANG TOKIO 2020「天皇の御名代 斎王 第36回 斎王まつり ~斎王群行は古代伊勢道を通り斎宮へ~【日本遺産】」
https://tokyo2020-summer.themedia.jp/posts/4268881



天照大神の隠れ家

「天の岩戸」伝説の地 恵利原の水穴


天照大神が隠れ住まわれたと伝えられる伝説の場所。水穴の近くには雨乞いにご利益があると言われている水神が祀ってあります。


現在の参道は大正時代に真珠王の御木本幸吉が、一人でも多くの方に訪れて頂けるように改修したと言われています。


名水百選とは

全国の清澄な水を再発見し、尊さを知る。私たちの水環境を守りたい。

環境省(当時環境庁)では、全国に多くの形態で存在する清澄な水について、その再発見に努め、広く国民にそれらを紹介し、啓蒙普及を図るとともに、このことを通じ国民の水質保全への認識を深め、併せて優良な水環境を積極的に保護すること等今後の水質保全行政の進展に資することを目的に昭和60年3月、全国各地100ヵ所の湧水や河川を「名水百選」として選定しました。


また、平成20年には、水環境保全の一層の推進を図ることを目的に、地域の生活に溶け込んでいる清澄な水や水環境のなかで、特に、地域住民等による主体的かつ持続的な水環境の保全活動が行われているものを、昭和60年選定の「名水百選」に加え、「平成の名水百選」として選定し、併せて200選となりました。


(詳細は下記のURLよりご覧ください。)


ZIPANG-2 TOKIO 2020「天照大神の隠れ家伝説 天の岩戸 恵利原の水穴(志摩市)」
https://tokyo2020-2.themedia.jp/posts/4435926



※現在、2500件余の記事掲載、下記のサイトからご覧ください。


ZIPANG-10 TOKIO 2020 (VOL-10)
https://tokyo2020-10.themedia.jp/


ZIPANG-9 TOKIO 2020 (VOL-9)
https://tokyo2020-9.themedia.jp/


ZIPANG-8 TOKIO 2020 (VOL-8)
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ZIPANG-7 TOKIO 2020 (VOL-7)
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ZIPANG-6 TOKIO 2020 (VOL-6)
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ZIPANG-5 TOKIO 2020 (VOL-5)
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ZIPANG-4 TOKIO 2020 (VOL-4)
https://tokyo2020-4.themedia.jp/


ZIPANG-3 TOKIO 2020 (VOL-3)
https://tokyo2020-3.themedia.jp/


ZIPANG-2 TOKIO 2020(VOL-2)
https://tokyo2020-2.themedia.jp/


ZIPANG TOKIO 2020 (VOL-1)
https://tokyo2020-summer.themedia.jp/


ZIPANG-10 TOKIO 2020

日本の精神文化と国土の美しさについて再発見 その1. 全世界との情報の共有化 その2. 偏り、格差のないローカリティの尊重! その3. 美しきものへの学び、尊敬、関心を高める教育と推進

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