金沢市消防出初式
金沢の正月の恒例行事で、市内の消防団により、40本以上の梯子を立てた歴史ある加賀鳶の勇壮な梯子登りと一斉放水が行われます。
江戸の加賀藩邸を守った大名火消し「加賀鳶」の伝統を受け継ぐ、現代の火消したちによる新春を飾る勇壮な加賀鳶はしご登り演技を是非ご覧ください。
金沢市消防出初式 新春にふさわしいデザインのポスター
金沢市消防出初式 一斉放水
金沢市消防出初式 消防車隊列
加賀鳶はしご登り
はしご
まとい
とび口
江戸幕府の八代将軍徳川吉宗が禄高一万石以上の藩に対し、江戸藩邸を守る大名火消を設置するよう命じたのを受けて、享保3年(1718年)加賀藩では江戸上屋敷の防備のため設置されていた自衛消防隊を豪華なものに増強しました。これが加賀鳶の始まりであるとされています。
加賀藩お抱えの火消しは、勇猛果敢な活動と華麗な装備で知られ、当時の浮世絵や歌舞伎の題材になったこともあり、大名火消しといえば加賀鳶のことを指すようになつたのであります。
明治に入り江戸藩邸にあつた加賀鳶38人が金沢に移り住み、江戸の技と金沢在来の技が融合し今日の姿になったものと考えられます。昭和48年には「加賀とぴはしご登り保存会」を設立し、加賀鳶梯子登りの伝続ある妙技の伝承に努めています
加賀鳶梯子登りの由来
はしご勢ぞろい
金沢城を背景に腕力と脚力さらにはバランスが試される片手片足はしご。最後に「敬礼」
はしご 天守閣の「鯱」と「さかさ大」
梯子登りは江戸時代、火消しが火災現場で高い梯子を立て、頂上から火事の状況や風向き、建物の状況を確かめたことが始まりで、さらには高所での作業を行うための訓練、度胸、勇気をつけるためにも行われたと言われています。
火消し達は威勢と気魄を信条に、身軽な仕種と熟練した技をもって、住民の前にその演技を披露するとともに、消防の重要さを訴える役割も担っていました。この梯子登りを最初に行ったのが加賀鳶で、いわゆる日本の梯子登りの元祖です。
【火の見】【しゃちほこ】【さかさ大】【八艘飛び】【灰吹き】【一本背亀】【横大】
【鶯の谷渡り】【敬礼】などの「はしごのり」の伝統の技があります。
消防団との関係性
活動内容
文化保存活動
江戸時代に勇名を馳せた加賀鳶の流れを受け継ぎ、威勢と気魄を信条とした歴史ある加賀鳶梯子登りの演技と気風を保存し永く後世へ伝えるため、後継者の育成につとめ、金沢市の全消防団員は生業の傍ら、消防団活動および保存会活動を行っています。
平成14年には「金沢子どもはしご登り教室」※を開講し、梯子登りの妙技を子ども達へ伝承する活動も行っています。
加賀鳶梯子登りは、平成7年に金沢市指定文化財、平成21年には石川県無形民俗文化財に指定され、出初式や百万石祭りなどの主要行事に出演しています。
※子どもはしご登り教室とは?
梯子演技練習(毎月2回程度)
各種イベント等への梯子出演に向けて、練習を実施しています。
「加賀鳶」という伝統文化の保存と継承者育成のため、消防団員が講師となって金沢子どもはしご登り教室を開講しています。未来を担う子どもたちがその歴史やルーツを学び、はしごに触れて、さらには実際に梯子登りを体験しています。
生徒募集!!
金沢市消防団では子どもはしご登り教室の生徒を募集しています。
少しでもご興味のある方は下記連作先までご連絡ください。
ご連絡お待ちしております!!
(問合せ先)
加賀とびはしご登り保存会 事務局
電話:076ー280ー1055 FAX:076ー280ー0020
金沢市消防出初式
開催要項
【日時】1月5日(日) 10時~11時
【場所】金沢市丸の内 金沢城公園 新丸広場
〇タイムスケジュール(進行状況により多少前後する場合があります)
9:00 ~ 出発 《車両分列行進(53台)》 … 【行進経路】「武蔵」交差点→「上堤町」交差点左折→尾﨑神社前右折→甚右衛門坂→金沢城公園
【交通規制】 8:40~9:20 「彦三町」交差点~「武蔵」交差点~「上堤町」交差点~お堀通り甚右衛門坂
10:00 ~ 10:25 《消防式典》 …『市長観閲』『表彰』等
10:33 ~ 10:38 《加賀鳶梯子登り演技》 …『梯子登り演技披露』『木遣りくずし合唱』
10:43 ~ 10:45 《一斉放水》 …『金沢市49消防分団による一斉放水』
金沢市消防出初式 会場マップ
鎹八咫烏 記
石川県 いしかわ観光特使
伊勢「斎宮」明和町観光大使
協力(順不同・敬称略)
金沢市消防団
〒921-8042 金沢市泉本町7-9-2
電話:076-280-1028 mail:syoubou_s@city.kanazawa.lg.jp
石川県 〒920-8580 石川県金沢市鞍月1丁目1番地 電話(代表):076-225-1111
公益社団法人石川県観光連盟 電話:076-201-8110
紅山子(こうざんし)
※画像並びに図表等は著作権の問題から、ダウンロード等は必ず許可を必要と致します。
アーカイブ リンク記事をご覧ください。
百万石まつり(6月)子どもはしご登り教室も実演
子供たちは加賀鳶行列に参加し、金沢駅前や香林坊などでは梯子演技をしています。
百万石まつりの由来
金沢百万石まつりは、加賀藩祖・前田利家公が天正11(1583)年6月14日、金沢城に入城し、金沢の礎を築いた偉業をしのんで開催されています。6月14日の日付は尾山神社誌に基づきます。
尾山神社での封国祭に合わせて、大正12年から昭和20年まで金沢市祭として行われてきた奉祝行事がルーツで、終戦後は進駐軍の指導により昭和21年から6年間、尾山まつりとして尾山神社奉賛会によって開催されました。
現在の金沢百万石まつりは、昭和27年に金沢市と金沢商工会議所が中心となって開催した商工まつりが第1回目となります。その後、豪華絢爛な百万石行列をはじめ、400年にわたり受け継がれてきた金沢ならではの伝統ある行事が賑やかに繰り広げられる現在の姿に発展しました。
昭和59年(第33回)に初めて、百万石行列の主役である利家役に俳優を起用して以降、全国に発信できる初夏の一大イベントに成長しました。
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