セレンディクス株式会社(本社:兵庫県西宮市、代表取締役CEO:小間 裕康)は、
当社の2人世帯向けの3Dプリンター住宅「serendix50(セレンディクス・ゴジュウ)」の
販売第1号棟が石川県珠洲市にて竣工。
日本初の3Dプリンター住宅「serendix50(セレンディクス・ゴジュウ)」
serendix50
リビング・ダイニング
今回建設したserendix50は、延床50平方メートルの平屋建ての3Dプリンター住宅です。
建築基準法に適合した「壁式鉄筋コンクリート造」で、検査済証が発行されています。
間取りは1LDKで、夫婦2人が快適に暮らせる広さがあり、キッチン、トイレ、バスルーム
など水回りも備えています。本体価格は税別550万円です。(基礎、内装、電気工事等別途)
■【外装】
3Dプリンターならではの「積層痕」を取り入れたデザイン
積層痕を取り入れたデザイン
部材の出力時に発生する「積層痕(せきそうこん)」をデザインに取り入れ、ぷくぷくとした独特の質感をそのまま生かしています。塗装は、一度塗りで耐候性や防汚性を持つ特殊な塗料を使用しており、美しさだけでなく、施工コストの削減にも貢献しています。今回は白を使用しましたが、オプションで別カラーもお選びいただけます。
■【内装】
シングルを2つおけるベッドルームと独立したバス・トイレ
ベッドルーム
バス・トイレ
内装は施主である「株式会社三百苅管工(本社:石川県珠洲市)」が自らデザインし施工しました。被災者の方に生活再建のイメージを持ってもらうため、フローリングと壁紙を貼り、なるべく通常の住宅に近い内装に仕上げています。
ベッドルームにはシングルベッド2つをゆとりを持って置くことができるほか、リビングの大きな窓からは、珠洲の海が一望できます。また、独立したトイレとバスルームを備え、玄関横には、ウォークインタイプの収納スペースも設置しています。
■【着工までの経緯】
「被災した方に新しい住宅のかたちを伝えたい」
当初、施主の三百苅管工様とは、2023年よりグランピング施設として「serendix10」を建設する計画を進めておりましたが、2024年1月に能登半島地震が発生。
建設プロジェクトの継続も危ぶまれましたが、三百苅管工様より「被災した地域の方々に、生活再建のイメージを持ってもらうため、丈夫かつ安価で建設できる新しい住宅のかたちを伝えたい」との強い思いをいただき、2人世帯タイプで居住可能な「serendix50」へとプラン変更いただきました。
当社もこの思いに共感し、長野県佐久市にて予定していた株式会社カスケード東京(本社:東京都港区)の販売第1棟目の建築を同社承認・協力のもと変更し、能登での着工を決定いたしました。
■【建設作業について】
はじめて基礎部分も3Dプリンターを活用
3Dプリンターを使用した基礎部分
コンクリートの打設に必要な水道などのインフラや、施工スタッフの宿泊場所などが整い始めた7月22日より本体部分の施工を開始しました。各拠点での出力テストも兼ねて、群馬県、愛知県、熊本県の3箇所でパーツを制作し、トラック輸送で現地へ運び込み組み上げました。
今回ははじめて基礎部分も3Dプリンターの部材を使用しました。通常、職人が型枠を組み、コンクリートを流し込み打設しますが、型枠も3Dプリンターを使用することで、そのまま基礎部分と一体化して使用することができます。プリンターを活用できる領域を増やすことで、製造時に自動化できる領域を広げ、さらなるコストダウンを図る考えです。
■今後の活用について
ホテル「notonowa(のとのわ)」の1棟貸しの客室として使用されます。金曜は被災した住民向けの「無料宿泊体験」、日曜の12:00~15:00は見学日として設けられます。(要予約、2024年内まで実施予定)※月曜~木曜の宿泊はこの建物に興味を持っておられる方の利用を想定しています。
【見学や宿泊に関するお問い合わせ先】
notonowa
電話 :0120-111-872 (平日午前9時より午後5時まで)
所在地:石川県珠洲市上戸町南方井121-15
■セレンディクス株式会社
執行役員 飯田 國大コメント
令和6年能登半島地震および9月に発生した豪雨により被災された方へお見舞い申し上げます。
工事期間中は、多くの地域住民の方にお越しいただき、期待の声を多くいただきました。我々自身大いに励まされたとともに、被災された方々から「一筋の光」と言っていただけたことを大変嬉しく思います。
当社では、試作開発時に実証していた48時間以内での施工を目標としておりましたが、地震により隆起した道路によって輸送中に屋根パーツが破損してしまい、想定よりも多くの時間がかかるなどのトラブルもありました。
製造や施工と同じく、輸送も3Dプリンター住宅にとって大きな課題の一つです。
当社では、輸送時における梱包をなるべく排することでもコスト削減を目指していましたが、結果をしっかりと分析し、復興住宅における施工スピード向上に生かしてまいります。
「serendix50」の量産を早期に実現させるとともに、能登で被災された方々が1日でも早く日常を取り戻せるよう、事業に邁進してまいります。
【当社概要】
会社名 : セレンディクス株式会社
所在地 : 兵庫県西宮市甲陽園目神山町1-1
創業 : 2018年8月
資本金 : 6億1,700万円 (資本準備金およびその他剰余金含む)
事業内容: 3Dプリンター住宅の開発及び販売
■セレンディクスについて
当社は日本初の3Dプリンター住宅メーカーです。2022年3月に日本初の3Dプリンター住宅「serendix10」を23時間で完成以降、2023年には販売第1号として長野県佐久市に納入いたしました。2024年2月に「日・ウクライナ経済復興推進会議」において、ウクライナの復興住宅建設に関して現地の建設会社と覚書を締結。2024年5月には、JR西日本グループと資本業務提携を結び、駅舎などの鉄道施設の建設を行う計画です。
関連情報
新型3Dプリンター
新型(ロボットアーム型)の出力作業。高速出力が可能になるほか、住宅のほかに細かな造形も得意とする。
セレンディクス株式会社(本社:兵庫県西宮市、代表取締役CEO:小間 裕康)は、当社ならびにコンソーシアム企業(協力企業)にて、新たに3台の建設用3Dプリンターを導入したことをお知らせします。
3Dプリンターは、当社及び協力企業である株式会社新昭和(本社:千葉県君津市)とタマキハウジング株式会社(本社:那覇市)が保有し、それぞれ熊本県、千葉県、沖縄県に設置します。当社は、提携出力工場として生産拠点の拡大を進めており、年末までに12台(※)まで増やす計画です。 ※協力会社含む
稼働中のガントリー式の3Dプリンター
セレンディクスではガントリー方式のプリンターも稼働中。
最大100平方メートルの大型の出力にも対応する。
■専用仕様の3Dプリンターをコンソーシアム体制のもと順次導入
セレンディクスは「世界最先端の家で人類を豊かにする」をビジョンとして掲げ、ロボット施工による建設コストの大幅削減により、「車を買う値段で家を買い替えられる」新しいデジタル社会の実現に取り組んでいます。
当社はコンソーシアムとして、ビジョンに共感する285社(7月現在)の協力企業と共に、開発や生産、販売、施工などを互いにノウハウやリソースを共有しながら事業を進める「オープンイノベーション」で行なっています。
今回導入するプリンターは、当社コンソーシアム企業との連携で開発された専用仕様のもので、それぞれ千葉県、熊本県、沖縄県に設置いたします。所有・管理は協力企業が担い、当社からは製造ノウハウや設計データ・材料などを提供します。
今年から量産準備として提携出力工場の拡大を進めており、年末までに12台まで増やす計画です。また、拠点を分散させることで、施工現場までの輸送費を低減し、さらなるコストダウンを目指します。
■種類の異なる3Dプリンターで均一な品質の住宅を提供
広島県における「serendix10」の施工
3Dプリンターの強みは、設計データがあれば世界中どこでも同じ形の住宅が出力できることにあります。当社は2022年10月に1つのデジタルデータ(serendix10)を使って世界初となる世界5か国で同時出力を行う実証実験を実施するなど、品質の均一化についても研究を進めています。
これまで当社(協力企業含む)では2種類の3Dプリンターを運用していましたが、今回新たにメーカー等の異なる3機種を導入します。各プリンターの性能差や、材料となるセメント素材などを検証することで、将来的に、異なるプリンターで同一品質の住宅を、国内外の様々な場所で供給できる体制を整えていく考えです。
【協力企業について】
会社名 : 株式会社新昭和
代表者 : 代表取締役会長 松田 芳彦
所在地 : 千葉県君津市東坂田四丁目3番3号
事業内容: 木造、鉄骨、RC造の各種建築物の設計・施工・販売、不動産事業など
会社名 : タマキハウジング株式会社
代表者 : 代表取締役社長 玉城 英之
所在地 : 沖縄県那覇市古波蔵3-5-43 ウィングシャトー那覇リバーガーデン1階
事業内容: 建築設計・監理・施工及びリフォーム・リノベーション工事
鎹八咫烏 記
石川県 いしかわ観光特使
伊勢「斎宮」明和町観光大使
協力(敬称略)
紅山子(こうざんし)
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親和木材工業株式会社
~2021年度グッドデザイン賞を受賞~
新東屋型キットハウス 国産杉材 グッドリビング賞受賞
国産杉キットハウスのメーカー親和木材工業株式会社(所在地:岐阜県各務原市)は国内外で活躍する建築家ユニット虎尾 亮太氏と謝欣芸氏(虎尾+謝建築設計)をデザイン監修に迎え、台湾ユーザーのためのキットハウスを開発。2021年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞しました。
受賞したのは、虎尾+謝建築設計によってデザイン監修された「キットハウスプロジェクトin Taipei」の作品群、小屋【Kit-houseキットハウス】です。今回は受賞に合わせて、作品群の中から「Kit-house パビリオン」(台湾名:「Kit-house驛木亭」)を台北市にて展示、日本と台湾の両国で販売を開始します。
「Kit-house パビリオン」はリゾート施設や公共の庭また、企業の憩いの場所として、集い自由で爽やかなスペースとしても活用できます。
(詳細は下記のURLよりご覧ください。)
ZIPANG-5 TOKIO 2020 ~新東屋型キットハウス~「Kit-house パビリオン」をリゾート、公共、企業の福利厚生向けに日本と台湾で販売開始!
https://tokyo2020-5.themedia.jp/posts/23451470
有事には避難所等としての機能を担う
鹿児島県霧島市 国分地区に コンテナホテル
「HOTEL R9 The Yard 霧島国分」が 2023年9月13日(水)オープン!
【ホテル開業の背景】
鹿児島県で4店舗目の出店となる「HOTEL R9 The Yard 霧島国分」が所在する鹿児島県霧島市は、古くから南九州の交通拠点として栄え、工場が集積し、温泉郷やゴルフ場などの観光地やレジャーなどで多くのにぎわいを見せています。当ホテルは「鹿児島空港」からのアクセスが良く、東九州自動車道「隼人東IC」および「国分IC」からほど近くに位置するため、お車やバイクでの旅行や出張時の宿泊拠点としてご活用いただけます。
当ホテルシリーズは、有事の際には「レスキューホテル」として避難所等に利用できる防災機能を有しており、もしもに備えて出動拠点の拡充を進めています。当ホテルは、鹿児島県の中央部かつインターチェンジから近い立地を活かし、平時は宿泊施設として、災害時には鹿児島県本土の防災拠点として活躍する、地域に根差したホテルを目指します。
【災害時には避難所等になるフェーズフリーのホテルで備えない防災を】
デベロップが運営する「HOTEL R9 The Yard(ホテル アールナイン ザ ヤード)」シリーズは、斬新な外観と上質な空間を持ち合わせたコンテナホテルです。
建築用コンテナモジュールを利用した独立客室は、隣室と壁を接しないため静粛性とプライバシー性に優れます。13m2の室内には、良質なベッド、ゆったり使用できるユニットバス、冷凍冷蔵庫、電子レンジ、加湿空気清浄機を備えており、シンプルながら高い快適性を実現。多くのお客様の好評を得て、全国66店舗2,232室(開業準備中店舗含む)を展開しています。
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