ZIPANG-10 TOKIO 2020速報~能が英語になったとき~ 英語能 新作『オッペンハイマー』/再演『青い月のメンフィス』公演のご案内


                    2025年8月9日:東京・喜多能楽堂にて上演
                         (早稲田大学 柳井イニシアティブ)



早稲田大学 (東京都新宿区:総長 田中愛治、以下、早大)は、米国カリフォルニア大学ロサンゼルス校(以下、UCLA)との共同連携事業である柳井イニシアティブの取り組みとして、日本文化の魅力を海外に発信しています。


このたび、昨年好評を博した英語能『青い月のメンフィス(Blue Moon Over Memphis)』の再演に加え、英語能『オッペンハイマー(Oppenheimer)』を2025年8月9日(土)に、大規模改修を終えた新しい喜多能楽堂にて上演いたします。


写真左:「オッペンハイマー(Oppenheimer)」/写真右「青い月のメンフィス
(Blue Moon Over Memphis)」より


『青い月のメンフィス』は、アメリカ人の劇作家Deborah Brevoort(*1)が日本の伝統芸能である能に着想を得て、エルヴィス・プレスリーを題材に1993年に執筆しました。エルヴィスの命日に聖地となる墓を訪ねた熱心なファンのジュディが、誘い入れられるまま青い月の光の下、エルヴィスの亡霊に出会います。


デニム素材を使用した衣装やエルヴィスをモデルにした能面を使用し、夢幻能の様式に基づきながらも謡にエルヴィスのヒットナンバーを巧みに織り込むなど、英語能というジャンルの可能性を高く評価された作品です。


一方『オッペンハイマー』は、シドニー大学のAllan Marett(*2)が2015年に書き下ろした作品で、原子爆弾開発の「マンハッタン計画」を主導したロバート・オッペンハイマーの罪と悔悟を禅の公案集「無門関」の第二則「百丈野狐」に重ねて描く意欲作です。


自らの行為が悲惨な結果を生んだことへの苦悩に苛まれるオッペンハイマーの亡霊が、因果の法則から逃れることができないことを悟り、人類に苦痛を与えた罪を我が身に引き受けることを顕現した不動明王に誓います。


戦後80年という節目を迎え、作品の意図をより深く伝えるために、あえて広島と長崎への原爆投下の平和祈念日に上演します。

 これらの作品を、世界各地から集まるシアター能楽がメンバーによってお届けします。


英語能連続公演:「オッペンハイマー」「青い月のメンフィス」開催概要

「オッペンハイマー」


喜多能楽堂


日時

2025年 8月9日(土)開演 14:00~(開場 13:30) 日本語字幕あり

会場

喜多能楽堂(十四世喜多六平太記念能楽堂) 東京都品川区上大崎4-6-9

観覧料

各回3,000円 または 5,000円(台本・冊子付(*3))  全席自由席

※未就学児童入場不可

※大変好評のため既にお申し込み時に締め切られておりました場合には、ご容赦ください。

公演内容

・舞囃子『敦盛(Atsumori)』

・狂言 『口真似(Celui qui imite trop bien)』

・英語能『オッペンハイマー(Oppenheimer)』

※舞囃子は日本語、狂言は日本語とフランス語で演じます。


主催

UCLA-早稲田大学 柳井イニシアティブ、シアター能楽

共催

公益財団法人十四世六平太記念財団


「青い月のメンフィス」


日時

2025年 8月8日(金) 開演18:30~ (開場18:00)

会場

喜多能楽堂(十四世喜多六平太記念能楽堂) 東京都品川区上大崎4-6-9

観覧料

各回3,000円 または 5,000円(台本・冊子付*3)  全席自由席

※未就学児童入場不可

公演内容

・舞囃子『岩船(Iwafune)』

・狂言 『寝音曲(Quand on chante allongé)』

・英語能『青い月のメンフィス(Blue Moon Over Memphis)』

※舞囃子は日本語、狂言は日本語とフランス語で演じます。

主催

UCLA-早稲田大学 柳井イニシアティブ、シアター能楽

共催

公益財団法人十四世六平太記念財団


お問い合わせ

喜多能楽堂 電話03-3491-8813


用語解説

※1 Deborah Brevoort

演劇、ミュージカル、オペラの劇作家。国際的に上映されている戯曲「The Women of Lockerbie」や、全米の劇場で上映された多くのコメディやドラマ作品で知られている。2023年、オペラアメリカのキャンベル・オペラ台本作家賞を受賞。

※2 Allan Marett

オーストラリア先住民音楽、日中音楽史、能の分野で活躍する音楽学者。シドニー大学名誉教授。日本の宮廷音楽(雅楽)の伝統である唐楽に関する歴史分析や、オーストラリアのアボリジニ伝統の儀式歌に関して幅広く研究・発表している。

※3 台本・冊子付

・『オッペンハイマー』の台本(日本語訳付き)

・『青い月のメンフィス』の台本が掲載された冊子「エルヴィスの幽玄」

 内容:台本(日本語訳付き)、演者のエッセイ、解説(音楽、衣装、面)、

    対談(漫画家:成田美名子×シアター能楽:リチャード・エマート)他

 ■公演当日に会場でチケット引換でのお渡しとなります。



柳井イニシアティブとは

正式名称:柳井正イニシアティブ グローバル・ジャパン・ヒューマニティーズ・プロジェクト

所在地: 東京都新宿区西早稲田1⁻6⁻1 早稲田大学柳井イニシアティブ(文化企画課内)

柳井正氏(株式会社ファーストリテイリング代表取締役会長兼社長)のご寄付により2014年に発足したUCLAとの共同連携事業です。日本文化研究者の知識と経験をグローバルに伝播させるとともに、国籍を問わず、研究者や学生が互いに切磋琢磨するなかで、未来の日本文化研究を伝承し、かつ新たに創造することを目指し、積極的に国際発信していきます。


シアター能楽とは

欧米および海外を拠点とする演者を中心に構成された国際的なパフォーマンス団体です。日本の能楽を広く海外で紹介することで能楽に対する国際的理解を深め、交流を図るとともに、日本で親しまれている伝統芸能としての能楽の更なる発展を促すことも活動の目的としています。2000年の設立以来、多くの能楽師と共同で伝統的な能楽の英語翻訳をはじめ、その演目の英語と日本語の双方による公演を実施するだけでなく、自分たちで創作した作品の英語公演を実施しています。


~直近主な公演~

2017年 英語能『Blue Moon Over Memphis』~2018年、アメリカツアー

2019年 英語能『Emily』ロンドン公演

2019年 英語能『Gettysburg』アメリカツアー

2020年 英語能『Between the Stones』ヨーロッパツアー(喜多流大島能楽堂との合同)

2022年 オペラ『The Night Song of Orpheus』ワシントンツアー(InSeriesとの共演)

2023年 フランス語能『Medea』パリ公演(カンパニー三楽との共演)

2024年 英語能『青い月のメンフィス』東京・京都公演

2024年 フランス語能『Medea』パリ・オルレアン・ルクセンブルクツアー



鎹八咫烏 記
石川県 いしかわ観光特使
伊勢「斎宮」明和町観光大使


協力(順不同・敬称略)

UCLA-早稲田大学

柳井イニシアティブ

シアター能楽

喜多能楽堂

一舟・光秀

紅山子(こうざんし)


※画像並びに図表等は著作権の問題から、ダウンロード等は必ず許可を必要と致します。



アーカイブ リンク記事をご覧ください。


日本モダニズムの先駆者 村野藤吾



建築家 村野藤吾

佐賀県生まれ。早稲田大学理工学部卒。日本建築家協会長などを歴任。
文化勲章、日本芸術院賞、日本建築学会賞などを受賞。

作品は広島世界平和記念聖堂、千代田生命ビル(現・目黒区役所)、宇部市民館(現・渡辺翁記念会館)、常陸宮邸、都ホテル他多数。昭和44年から5年にわたり行われた、東京赤坂の迎賓館(旧東宮御所)改修にあたっては監修を任されました。

広島平和記念資料館、東京都庁舎等の設計で知られる建築家・丹下健三と並び評される近代建築の巨匠の一人であり、 「村野藤吾賞」は現在、建築界で最も権威がある賞のひとつとされています。


日本現代建築に功績を残した建築家・村野藤吾氏の事務所「村野・森建築事務所」
村野建築の拘りを残しながら友安製作所がデザインプロデュースし、店舗兼ショールームへリノベーション。友安製作所Cafe&Bar阿倍野「旗艦店」(大阪)


(詳細・画像は下記のURLからご覧ください。)


ZIPANG-4 TOKIO 2020建築家 村野藤吾のこだわりを残す~友安製作所デザインプロデュースによる店舗リノベーション~
https://tokyo2020-4.themedia.jp/posts/8546797



渋谷から未来を創り出そう

「マチとダイガクの交差点 スクランブル 」


東京急行電鉄株式会社、東日本旅客鉄道株式会社、東京地下鉄株式会社の3社は、2019年度開業予定の大規模複合施設「渋谷スクランブルスクエア 第Ⅰ期(東棟)」(以下、本施設)の開発を推進しています。


1列目左から

東京工業大学学長 益 一哉、早稲田大学総長 鎌田 薫、東京大学総長 五神 真
慶應義塾長 長谷山 彰、東京都市大学学長 三木 千壽

2列目左から

渋谷スクランブルスクエア㈱ 取締役社長 堀江 正博、東京急行電鉄㈱ 取締役会長 野本 弘文、東日本旅客鉄道㈱ 取締役会長 冨田 哲郎、東京地下鉄㈱ 取締役会長 安富 正文


今般、3社が共同で設立した本施設の運営者「渋谷スクランブルスクエア株式会社」、東京大学、東京工業大学、慶應義塾大学、早稲田大学、東京都市大学の6者は、産学連携でのイノベーション創出や発信およびクリエイティブ人材の育成を目的に、連携事業協定(以下、本協定)を2018年7月11日に締結しました。 


(詳細・画像は下記のURLからご覧ください。)


ZIPANG-2 TOKIO 2020~渋谷から未来を創り出そう~「マチとダイガクの交差点 スクランブル 」
https://tokyo2020-2.themedia.jp/posts/4549890



石見神楽 「儀式舞」と「能舞」


石見神楽

日本神話を題材に、独特の哀愁あふれる笛の音、活気溢れる太鼓囃子に合わせて、金糸銀糸を織り込んだ豪華絢爛な衣裳と表情豊かな面を身につけて舞う石見神楽は、島根県西部の石見地方に古くから伝わる伝統芸能です。


石見神楽 演目紹介

石見神楽の演目には「儀式舞」と呼ばれる神様へ祈りを捧げる舞いと、「能舞」と呼ばれる豪華な衣裳や面を付けた神や鬼が神話に沿ったストーリーを舞うものと2種類あります。
まず、「能舞」の中から人気演目をピップアップしてご紹介いたします。


能舞とは

最も石見神楽で知名度の高い様式の神楽です。スサノオノミコトが八岐大蛇を退治する演目「大蛇」や、2神2鬼が激しく戦う「塵輪(じんりん)」など、実際に神や鬼に扮装し神話の流れに沿って舞うものを能舞といいます。その種類は多種多様で、いにしえより祭りに夜に庶民の娯楽として舞い継がれており、どれ一つ同じ構成のない考え抜かれたストーリーとなっています。


神々に捧げる演目「儀式舞」

石見神楽はお祭りの神事の一部を担います。神々に祈りを捧げる「鈴神楽」「塩祓」「神迎」などがそうで、舞座を祓い清め、これから行われる楽しい石見神楽の演目の数々を神様に楽しんで頂くために、神々を迎える舞いを「儀式舞」といいます。


地域の特色たくさん「創作演目」


(詳細・画像は下記のURLからご覧ください。)


ZIPANG-4 TOKIO 2020  ~ なつかしの国 石見 ~(3)石見神楽 「儀式舞」と「能舞」人気16演目とは!
https://tokyo2020-4.themedia.jp/posts/7802000



国重要無形民俗文化財

毛越寺『延年の舞』


法会のあとに催される歌舞を総称「延年」といいます.。


毛越寺の由来 ~白鹿伝説~

寺伝によると嘉祥3年(850)慈覚大師が東北巡遊のおり、 この地にさしかかると、一面霧に覆われ、一歩も前に進めなくなりました。 ふと足元を見ると、地面に点々と白鹿の毛が落ちておりました。 大師は不思議に思いその毛をたどると、前方に白鹿がうずくまっておりました。 大師が近づくと、白鹿は姿をかき消し、やがてどこからともなく、 一人の白髪の老人が現われ、この地に堂宇を建立して霊場にせよと告げました。 大師は、この老人こそ薬師如来の化身と感じ、一宇の堂を建立し、嘉祥寺と号しました。 これが毛越寺の起こりとされます。


それでは、昨日に続き、天台宗別格本山 毛越寺(その弐)では、まず毛越寺の一年間に行われる「祭り・行事」についてご紹介いたします。

まず最初に、国の重要無形民俗文化財に指定されている「延年の舞」からご紹介いたしましょう。


延年の舞

法会のあとに催される歌舞を総称して「延年」といいます。毛越寺には「田楽踊」「路舞(ろまい)」「祝詞(のっと)」「老女」「若女禰宜」「花折」「勅使舞」など10数番が伝承されています。


また幕末まで「延年の能」も多数残されていましたが廃仏毀釈等で廃れ、近年そのうちの「留鳥」(とどめどり)が復興されています。延年の舞は、開山以来連綿と行われてきた
常行三昧供の修法とあわせて国の重要無形民俗文化財に指定されています。


重要無形民俗文化財延年の舞

毛越寺に伝承される延年の舞は、開山以来連綿と行われてきた常行三昧供の修法とあわせて国の重要無形民俗文化財に指定されています。


雪の常行堂で正月二十日に行われる摩多羅神(またらじん)の祭礼を地元では俗に「二十日夜祭(はつかやさい)」と呼んでいます。


明治15年ごろから、この二十日夜祭に合わせて厄払いの行事である蘇民祭が行われるようになりました。


しかし、見物客が多数押しかけ、境内が荒らされるため、蘇民祭は昭和30年ごろまでに中止となり、代わって献膳行事が行われるようになりました。


厄年の老若男女が、夜、平泉駅前に集合、たいまつの明かりを先頭に常行堂まで行進、仏前に大根や白菜などの野菜をささげ、無病息災・家内安全を祈願します。


常行堂内では、古伝の常行三眛供の修法のあと、法楽に延年の舞が奉納されます。「延年」とは「遐齢(かれい)延年」すなわち長寿を表します。遊宴歌舞は延年長寿につながるというところから、諸大寺の法会のあとに催される歌舞を総称して「延年」と言ったのです。


仏を称え寺を讃め千秋万歳を寿くのですが、曲趣は様々で、風流に仕組まれたものは漢土の故事などの問答方式に舞楽風の舞がついたものや田楽躍(おどり)など、当時の流行の諸芸を尽くして祝ったもののようです。


現在、毛越寺には創建された当初の寺堂は一宇もなく、常行堂も享保17年(1732)に再建されたものです。仏像、仏具、書籍などの宝物も後世のもので、創建当時のものはほとんど残っていないのが実情です。にもかかわらず、形の無い延年の舞は、時を超えて今なお800年昔の姿のままに伝えられているのです。


延年の舞

毛越寺の「延年の舞」は次のような順で進行されます。


(詳細・画像は下記のURLからご覧ください。)


ZIPANG TOKIO 2020「時を超えて今なお800年昔の姿のままに伝えられている国重要無形民俗文化財『延年の舞』そして、謎に満ちた神仏『刀八毘沙門天』毛越寺にて公開(その弐)」
https://tokyo2020-summer.themedia.jp/posts/2853577



伝教大師御影供 法要厳修


本日6月3日、青葉の色鮮やかな中、比叡山延暦寺大講堂において建立院大僧正、叡南覺範大導師のもと8名の出仕方により「宗祖大師御祥當逮夜法要『伝教大師御影供(でんぎょうだいしみえく)』」を執り行いました。


「伝教大師御影供」とは伝教大師最澄のご命日(6月4日)の前日6月3日に比叡山延暦寺大講堂において毎年厳修されている法要です。「御影供」の名の通り、伝教大師最澄の御影を掲げ、伝教大師最澄が遺されたお言葉や志を改めて心に刻み、1200年の長き間繋がってきたご縁に感謝を捧げました。


伝教大師最澄1200年魅力交流委員会によるご焼香
(池坊専好委員(華道家元池坊次期家元))


法要には伝教大師の遺した志を次の世代へ紡ごうと、日本の歴史や文化を次世代に伝えていく事を目的として活動している伝教大師最澄1200年魅力交流委員会委員や活動から4年目を迎える大学コラボプロジェクトの学生も参列しました。


参加大学生からは「このような特別な法要に参列できたことは、とても貴重な経験でした。特にこんなに間近で声明を聞くことができ、心に響き渡り感動しました。」と法要の感想を述べていました。


伝教大師最澄のご命日である明日、6月4日には伝教大師最澄の御霊がある、比叡山延暦寺浄土院にて長講会(※)が執り行われます。


※長講会(ぢょうごうえ)とは

伝教大師最澄の御命日に伝教大師御廟所の浄土院において行う論義法要。天台座主猊下をはじめ、宗内の門跡大寺等の高僧が出仕する。

長講会では経典の解釈を唱える講師、そして経典の疑問点を講師に質問する問者による問答が約2時間続き、最後に天台座主探題大僧正の詳しい解釈、精義があり法要を終える。

長講会では、天台座主への登竜門とも言われている「戸津説法」の説法師を任命する。

※堂内非公開 ※法要非公開


比叡山 琵琶湖からの眺め


(詳細・画像は下記のURLからご覧ください。)


ZIPANG-6 TOKIO 2020令和4年6月3日 伝教大師御影供 法要厳修
https://tokyo2020-6.themedia.jp/posts/34873524



ユネスコ無形文化遺産『佐陀神能』

400年前の歴史の神話世界へ タイムスリップ!


神在月に神々が集まる聖地で神と人との神秘的な伝統の美しさの体験を

第3回「神座-神々への舞-」のテーマは、記紀神話の一つである天岩戸神話に代表される「神体出現」。


佐陀神能(松江市)・高千穂神楽(宮崎県)・久見神楽(島根県隠岐の島町)・大土地神楽(島根県出雲市)の4つの神楽団体が、各地に伝わる御神体出現の舞を、令和元年度からの改修工事を終えた舞殿で奉納します。


佐陀神能とは島根県松江市にある佐太神社で、祭礼の中でも重儀とされる「御座替祭」(ござがえさい)に合わせて執り行われる「七座神事」「式三番」「神能」の三つの神事舞を総称したものです。


この形式での神事舞は能方式を取り入れた特徴的な神楽で、古くから行われていたことから、「出雲流神楽の源流」と呼ばれ。全国各地に伝わる里神楽に大きな影響を与えたと言われています。


今回披露される演目の一つ「大社」は、佐太神社の縁起を題材にしたものであり、神社の縁起についてや、神無月ではなく神在月と呼ぶことの由来などを見ることのできる演目となっております。


古くから日本人は想像力を駆使して、神話の世界を楽しんできました。
神楽という演目を通し、神々の物語を重ね合わせ、神在月に神様が集まるという聖地で、
身も心も清められていく神秘的なひとときをぜひご体感ください。


(詳細・画像は下記のURLからご覧ください。)


ZIPANG-6 TOKIO 2020 「400年前の歴史の神話世界へ」タイムスリップ!!佐陀神能ユネスコ無形文化遺産登録十周年記念 10/2(日)特別公演開催
https://tokyo2020-6.themedia.jp/posts/37680126/



立花家、400年の物語

歴代藩主により愛されてきた「能」


立花家史料館

戦国武将・立花宗茂を藩祖とする柳川藩立花家伝来の美術工芸品、いわゆる大名道具の展示を通じて、約400年の立花家の歴史文化を紹介しています。


旧大名家が所蔵する美術工芸品の多くは、明治維新や第二次世界大戦後の混乱期に流失し、今日までまとまった形でコレクションが維持されている例はそれほど多くありません。


館内には柳川藩主家時代、そして近代伯爵家時代にわたる立花家の美術工芸品を収蔵。
国宝1件、重要文化財3件を含む約3万点の歴史資料は、近世大名立花家の誕生から現在まで400年以上もの長い時間をかけて形成され、連綿と受け継がれてきた貴重な歴史史料です。


大名家の武家文化を表す「能」

大廣間 御前能

⼤名家にとって能は欠かせないものでした。
能は武家⽂化を表す「式楽」(公式の場での音楽)としても定められていたからです。


大名屋敷には能舞台が設けられ、公式の行事の際には能が演じられました。
殿様屋敷として建てられた御花にも、現存する明治期の建物の中に能舞台があります。


(詳細・画像は下記のURLからご覧ください。)


ZIPANG-9 TOKIO 2020 柳川「御花」柳川藩主立花家別邸 復活の神様とともに【三柱神社】(その3)
https://tokyo2020-9.themedia.jp/posts/55445224



古代より受け継がれる伝統

小國神社『古式十二段舞楽』


国の重要無形民俗文化財に指定されている『古式十二段舞楽』は毎年4月に奉奏されます。

この『古式十二段舞楽』は、今より1300年程前の飛鳥時代末にあたる大宝元年(701年) 天皇よりの使者「勅使(ちょくし)」によって小國神社に奉奏された、十二段の舞からなる舞曲です。


1300余年の伝統の舞楽 ~その歴史~

小國神社の古式十二段舞楽は、国の安寧と遠江国(現在の遠州地方)の発展を願い、大神様への真心(まごころ)をもって奉納することを本義としています。


毎年4月18日に近い土曜日、日曜日にほぼ1日かけて奉奏。
この日付は、欽明天皇の御代16年(555年)春十八日に本宮山(現在は小國神社の奥宮、奥磐戸神社が鎮まっています)にご神霊が出現したと伝わる小国神社の創建に深く関わっています。


大宝元年(701年)2月18日には、勅使(天皇の使者)が当地へ出向き、現在の社地に里宮を開き、十二段の舞を奉納したことが舞楽の始まりと伝承。


江戸時代には鈴木左近家が代々指南役を継承していましたが、現在は「遠江国一宮小國神社古式舞楽保存会」として組織され、指南役や師匠を中心として小國神社氏子青年会の協力のもと一体となり保存伝承。


昭和57年1月23日文化庁より「重要無形民俗文化財」に指定され、平成15年9月14日には、秋篠宮文仁親王同妃紀子殿下が御親拝の折、当社の古式十二段舞楽をご覧遊ばされました。


当地では、古くは舞楽(ぶがく)とは言わず、舞物(まいもの)と呼び親しんできました。12段のうち6段を舞い子に選ばれた子供が舞います。舞い子は「稚児舞(ちごまい)」と太平楽の「太刀(たち)」とに区別されます。


稚児舞の連舞(れんぶ)・蝶の舞・鳥の舞・神まっく(しんまっく)・抜頭(ばとう)と習得して、太刀の太平楽でご奉仕の務めを終えます。


舞い子には序列があって、舞台前列の右から稚児(太刀)の1・2、後列の右から稚児(太刀)の3・4となり、年齢の低い者が4に、そして順に1まで上がります。


この他の色香・安摩(あま)・二の舞・陵王(りょうおう)・納蘇利(なっそり)・獅子(しし)は大人(16歳以上)が舞う大舞(ふとまい)です。その多くが舞い子として奉仕を経験した子供たちが大舞を継承します。


江戸時代、大舞は神社周辺の氏子が舞っていましたが、色香舞だけは神職の役とされていました。


楽の今


(詳細・画像は下記のURLからご覧ください。)


ZIPANG TOKIO 2020「幽玄の伝統に込められた意味『地域の文化』を護り伝え『日本文化』全体の継承に大きな貢献を果す 遠江国一宮 小國神社(その3)」
https://tokyo2020-summer.themedia.jp/posts/4361700



能楽の祖『観阿称』の故郷 伊賀


敢國神社の略史

敢國神社は今から1300年以上前に創建されました。くわしくは、7世紀の中期658年に創建と敢國神社には伝わっています。創建当時は大彦命(おおひこみこと)・少彦名命(すくなひこなのみこと)の二神で敢國神社が創建されました。


創建以前のお話になりますが、当社の主神である大彦命は、350年頃第8代孝元天皇の長子として大和の国に生まれ、大和朝廷創建期の武人と云われています。


又、その子建沼河別命(たけぬなかわわけのみこと)と共に北陸・東海を征討する役目を負われ「四道将軍」のお一人として第10代崇神(すじん)天皇の詔により日本の東目の攻略を果たされた後、大彦命率いる一族は伊賀の国にお住みになり、その子孫は伊賀の国中広がっていきました。


伊賀の国の阿拝(あえ)郡(現在の阿山郡は阿拝郡と山田郡が合併してできたもの)を中心に居住した為、阿拝氏を名乗るようになり、後に敢・阿閉・阿部・安倍と呼ばれるようになりました。「あえ」とは、「あべ」の原音であり、あべ姓の総祖神でもあると共に伊賀にお住まいの方の祖神でもあります。


又、古代伊賀地方には外来民族である秦(はた)族が伊賀地方に住んでおり彼らが信仰する神が当社の配神(はいしん)である少彦名命でありました。当時は現在の南宮山山頂付近にお祀りしていましたが、神社創建時には南宮山より現在地に遷してお祀りしています。このことから伊賀にお住みの方々はこの二神の混血の民族であると言っても過言ではないでしょう。


創建後、南宮山の社殿が山の下に遷された跡地に新しい神社の創建に当たっては当時の伊賀の有力な人達の頭を悩ましたことであろうと思われます。結局、美濃の国(現在の岐阜県)南宮大社の御祭神である金山比咩命(かなやまひめのみこと)を旧少彦名命の跡地に勧請しました。おそらくその頃南宮山(なんぐうさん)という名がついたのではないかと推測されます。


その南宮山の金山比咩命が、敢國神社の本殿に合祀されたのは創建時より319年後の977年のことと記載されています。


ある日突然金山比咩命の社殿が激しい音をたててゆれ、止むと同時に社殿前の御神木の幹に、虫食いの跡が文字となって現れ「興阿倍久爾神同殿」と言う8文字の漢字でした。


神官の報告を受けた当時の伊香守高則は、早々主家の藤原兼家に報告、直ちに御神慮に従って金山比咩命の遷座合祀が執り行われました。こうして当神社は三神をもって敢國神社・敢國津大神(あえくにつおおかみ)となって現在に至っております。


少彦名命を信仰する外来民族秦族は、色々な技術文化を日本に伝えています。たとえば伊賀の組紐伊賀焼・酒造等があります。


又、芸能にもみられ、鎌倉時代に盛んになった能楽の祖と言われる観阿称は、伊賀の出身地であります。能楽が武士階級の娯楽に発展し、又、同じ頃に獅子神楽が庶民階級に発達していきました。当神社に伝わる獅子神楽(三重県無形文化財指定)もこの時期にできたものであろうと言われています。現在伊賀地方の各町で「町おこし」として執り行われている獅子神楽の原型とも言われ、伊勢下神楽に多大な影響を及ぼしたとも言われています。


(詳細・画像は下記のURLからご覧ください。)


ZIPANG TOKIO 2020「伊賀一宮 敢國神社 1300年以上前『四道将軍』から始まり 観阿弥~服部半蔵~松尾芭蕉 そして神の社は未来を開く」
https://tokyo2020-summer.themedia.jp/posts/2331520



ユネスコ無形文化遺産登録

「印と鬼・楼車」で構成 上野天神祭


上野天神祭について

400年あまりの歴史を有する伊賀市「上野天神祭」

この祭りは藤堂氏が藩主の時代、神輿の渡御を主とする祭りに印や囃子屋台などの渡物が加わり、「印と鬼・楼車」で構成される練物の祭りに発展しました。


百数十体もの鬼が練り歩く鬼行列は、神輿の渡御に供奉してその露払いの役割を果たし、中でも「役行者」の面は、初代藩主藤堂高虎が自身の眼病平癒の祈祷を城下の修験道寺院に命じた際に早く平癒したことから返礼として寄進したものといわれている。


この祭りの最大の特徴は、神の依代である印にそれを囃す楼車などの華やかな演出が加わって一対となっている点にある。


「上野天神祭のダンジリ行事」は、平成14年2月に国の重要無形民俗文化財に指定されたほか、平成28年11月にはユネスコ無形文化遺産「山・鉾・屋台行事」に登録されました。


全国の多くの祭りと同じく豊作への感謝・疫病退散の祈願から始まった祭りは、京都の祇園祭の形態を取り入れて発展し、今日の伊賀地方の秋の風物詩となっている。


(詳細・画像は下記のURLからご覧ください。)


ZIPANG TOKIO 2020「印と鬼・楼車 上野天神祭のダンジリ行事 『ユネスコ無形文化遺産登録』10月に忍者の里 伊賀市で開催」
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ZIPANG-10 TOKIO 2020

日本の精神文化と国土の美しさについて再発見 その1. 全世界との情報の共有化 その2. 偏り、格差のないローカリティの尊重! その3. 美しきものへの学び、尊敬、関心を高める教育と推進

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