一般社団法人日本昔ばなし協会と日本財団が取り組む「海ノ民話のまちプロジェクト」にて、2025年度に制作する「海ノ民話アニメーション」25本が決定しました。
※2018年始動。2024年度末までに92本の「海ノ民話アニメーション」を制作
今回制作するアニメーション25本により、海ノ民話アニメーション総数は100本を超えることとなりました。
海ノ民話アニメーションは完成後、公式サイト(https://uminominwa.jp/)や公式YouTube(https://www.youtube.com/@uminominwa)にて公開します。
この企画は、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環で実施し、海と深く関わりを持つ日本という国の「海とのつながり」と「地域の誇り」を子どもたちに伝え、未来につなぐことを目的に、日本各地の無形文化財である海の民話の中から、海の学びを内包する価値の高い話を選出して「海ノ民話アニメーション」として有形化し、次世代のためにアーカイブしています。
子どもたちに伝えたい
過去に制作した海ノ民話アニメーションの一例
海の民話 静岡県焼津市「甚助さんの板子」
■2025年度に制作する海ノ民話アニメーションのタイトル
※タイトルに関しては、今後脚本制作をしていく過程で変更になる場合がございます。
なお、民話が伝承されているエリアを「海ノ民話のまち」として認定し、実行委員会(自治体や地域企業・団体・有識者)とアニメーション制作に必要な情報共有、ロケハン、アニメ完成表敬訪問の実施、海ノ民話アニメーションの活用など、地域と連携して展開してまいります。
<民話の選考基準>
【知恵】人の豊かな海の学びが含まれているか
【想像力】海の多様性や好奇心を喚起する内容か
【資産】地域で大切に語り継がれてきた民話か
【地域性】地域の海の風土や特色が表現されているか
【継承性】地域の子どもたちに語り継ぐ機運があるか
【物語性】アニメ化にあたり魅力的な物語か
<アニメ監督プロフィール>
沼田心之介(ぬまたしんのすけ)
2012年4月株式会社トマソン 入社
「ふるさと再生日本の昔ばなし」音響監督、脚本、演出担当
「ふるさとめぐり日本の昔ばなし」からは監督も兼務。
「けものフレンズ2」アニメプロデューサー
2019年12月 一般社団法人 日本昔ばなし協会 設立 代表理事
2021年「歌うサッカーパンダ ミファンダ」アニメプロデューサー
<「海ノ民話アニメーション」を活用しませんか?>
「海ノ民話アニメーション」の動画・画像は事前申請いただくことで、子ども向け学習会、まちのイベント、地域産品の企画やパッケージなどに活用いただけます。
<団体概要>
団体名称:一般社団法人日本昔ばなし協会
海ノ民話のまちプロジェクト
海と深く関わりを持つ日本という国の「海とのつながり」と「地域の誇り」を子どもたちに伝え、未来につなぐことを目的に、日本各地の無形文化財である海の民話の中から、海の学びを内包する価値の高い話を選出して「海ノ民話アニメーション」として有形化し、次世代のためにアーカイブします。
また、それらの海の民話を語り継がれてこられた地域を「海ノ民話のまち」と認定し、ともにPRや活用促進を図ります。
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
問い合わせ
海ノ民話のまちプロジェクト事務局
minwa-staff@umi-nippon.com
鎹八咫烏 記
石川県 いしかわ観光特使
伊勢「斎宮」明和町観光大使
協力(敬称略)
紅山子(こうざんし)
※画像並びに図表等は著作権の問題から、ダウンロード等は必ず許可を必要と致します。
アーカイブ リンク記事をご覧ください。
黒川温泉「首なし身代わり地蔵」の伝説
その昔、豊後の中津留というところに、貧しい塩売りの若者・甚吉と、病気で寝たきりの父親が住んでいました。父親が瓜を欲しがるのですが、甚吉にはお金がありません。思いつめた甚吉は、商売ものの塩を地域のお地蔵様にお供えした後、瓜畑に瓜を盗みに入ってしまいます。しかしすぐに地主に見つかり、すぱあっと首をはねられてしまいました。
ところが、落ちたのはお地蔵様の首。お地蔵様が身代わりになって甚吉を守ってくださったのです。
その後、この首だけのお地蔵様を肥後の国にまつろうと、肥後細川藩の本田勝十太郎という修行者が持ち帰ることになりました。旅の途中、黒川にさしかかったところでお地蔵様が突然「ここに安置してくれ」声をかけてきたということです。そこで黒川にお堂を建てることに。するとある日、この地から温泉が湧き出るようになり、これが黒川温泉の始まりとされています。
いまでも黒川の中心地に、このお地蔵様は大切にまつられています。
(詳細・画像は下記のURLからご覧ください。)
ZIPANG-5 TOKIO 2020 ~熊本県の阿蘇のさらに奥地~黒川温泉郷とは(その1)
https://tokyo2020-5.themedia.jp/posts/12046810
黒川温泉の「災い転じて福となす」への発想
竹林は本来、日本の風土に合った、自然素材として大活躍してきました。
まずは春先の筍としての食材。そればかりか、生活用品として、水筒、酒器、食器、箸など。編組技術から生まれる笊、背負い籠や仕分籠、簾や笊(水切りや干し物)、収納箱、弁当箱、玩具その他漁具や農具建材等々。無くてはならない。材料ですね?伝統工芸品としての笊や籠などの職人技は現代でも、益々その高い芸術性を称賛される大変貴重な存在です。
しかし一方でこの産地である竹藪は放置すると日本各地で問題となっている竹害が起こるのです。
黒川温泉では環境維持のため竹林の間伐、再生に取り組んでいますが、「湯あかり」はこうした活動の一環として計画されました。ここで飾る竹灯篭は全て地域の方々が手作りで制作しています。
竹灯篭の使用後は平野台の炭窯で竹炭を作り、また粉砕したものは、肥料や床のクッション材として利用。黒川温泉ではこのようにして竹資源を循環させこの美しい環境を保全しています。
(詳細・画像は下記のURLからご覧ください。)
ZIPANG-5 TOKIO 2020 黒川温泉 地域資源を活用した取り組み 竹灯篭を飾る「湯あかり」開催(その2)
https://tokyo2020-5.themedia.jp/posts/12166226
黒川温泉 秘湯の宿 山河
それでは、黒川温泉を紹介いたします。
黒川温泉を訪ねたのは、記憶では30年位前だったように思いますが、とにかく古い話で自分の都合の良いところしか覚えていません。最初から黒川温泉を目指していたわけではなく(失礼)、幾度か知人を訪ねて湯布院温泉や湯平温泉に宿泊した折に、熊本の黒川温泉に一度行かれてはいかがですかと、勧められたのが記憶の片隅にあり、その後いつ、どのようにして黒川温泉にたどり着いたのか記憶の糸をたぐるのですが、途中で切れてしまいます。
確かに途中までは記憶しています。熊本県出身の建築家・葉祥栄氏が1988年頃、小国に大断面集成材を使って「 小国町民体育館」や「小国ドーム」を設計したことを知り見学し、路線バスにゆられてそのバスが休憩のため(昔はのんびりしていました)途中停車したところが、北里柴三郎博士のご実家前でした。馬小屋付きの平屋の木造住宅でした。
路線バスの運転手さんに聞くと、どうぞ誰もいないので自由にご覧くださいとのこと、「北里柴三郎博士が通学した小学校もこの近くにあるから見てこられたらどうですか、乗客は貴方一人だけなので、待っていますから」と貸し切りタクシー並みの親切さで、お言葉に甘え見学するとリンゴのように赤いほっぺたの子供たちが元気に運動場を駆け回っていました。
あまりお待たせしてはと思い博士のご実家まで戻りそのバスに乗車したところまでは記憶していますが、その後どうやって黒川温泉にたどり着いたのか全く記憶がありません。
今思うと、まるで流星ワゴンにでも乗って桃源郷を訪れたような気持ちです。
偶然が偶然を呼ぶもので、日が暮れはじめ宿を探そうと歩いていると、川の反対側に木造の民芸風の伝統建築(新明館)が目に入ったので橋を渡り訊ねてみると銭湯の番台のように拵えた受付に若い女性が一人ぽつんと座って「今日は慰安旅行で全員鹿児島の忘れの里 雅叙苑に視察も兼ね行っています」との返事で、たまたま親戚の娘さんが留守番をしていたわけです。
ところが、その留守番の娘さんのご実家が、大分と熊本の県境にある杖立温泉の宿泊したことのある温泉旅館で、偶然その日だけ叔父さんに留守番を頼まれたのでした。
折角来ていただいたからと、案内してもらった川に沿って造られたご自慢の露天の岩風呂と洞窟風呂に入り旅館を出ると山の陽の落ちるのは早く、辺りはもう薄暗くなりしばらく歩くと一風変わった自然素材を扱う民芸店が目にとまりました。
坂の上から覗くと杉皮で葺いた屋根だったか?壁だったか外観が興味深かったので中に入るとたまたま、女主人が黒川温泉の観光組合の事務局を退職して開設されたばかりの民芸品店で、宿がなくて困っていることを話すとそのお店から近いところにある湯の華の湧く温泉を紹介してくれました。
宿から迎えに来てもらうように話してくれ、やっとのことで宿泊したのが、これから紹介する黒川温泉秘湯の宿「山河」です。迎えに来てくれた方が温泉旅館を継ぐために帰郷したばかりの若者で温泉宿の息子さんでした。
秘湯の宿「山河」に到着するまで車の中で伝統的な檜風呂の企画設計制作をして各地の温泉旅館・リゾートホテル等を訪ねていることを話すると、「明日お帰りはどちらまで行かれるのですか?」と尋ねられ「日田」に行きますと答えると、「じゃあ、道中お話もお聞きしたいし明日朝、日田のバスセンターまでお送りします」と言われる、大変熱心な方だなあと思い、次の日は、霧が出ると前も見えなくなるという日本の三大美林・日田杉の山林の曲がりくねった道らしきものを越え、ノンストップで1時間以上かかる日田のバスセンターまで送ってくれたのでした。
その折に昨日、露天の岩風呂に入った新明館のご主人は露天の岩風呂造りの名人で洞窟風呂をご自分で掘られただけでなく、弟さんの温泉旅館やほかの旅館さんの岩風呂も造られ、黒川温泉は露天岩風呂の宿というコンセプトを定着させた功労者だと聞き、お会いできなかったのが残念で、後ろ髪を引かれる思いでした。
(詳細・画像は下記のURLからご覧ください。)
ZIPANG TOKIO 2020「和の心のおもてなし黒川温泉 秘湯の宿 山河 熊本」
https://tokyo2020-summer.themedia.jp/posts/2269385/
奥能登 珠洲市 九十九湾(つくもわん)
透明度抜群の海と大小さまざまな入り江が生み出す美しい景観
“日本財団「海と日本プロジェクト」”
石川県能登町の小学生(6年生)29人が参加!奥能登珠洲市で海の体験イベント【さいはての珠洲 海の恵みと漂着物】を開催 ‼
子どもたちの学びの成果をお弁当に!
今回のイベントと8月18日に能登町で開催するイベントを合わせて海の恵みがたっぶりのお弁当を作る!能登丼事業協同組合と能登町にあるイカの駅つくモールで子どもたちのアイデアを形にしたオリジナル弁当を作り、能登の新たな名物になるよう目指す。
編集に携わる鎹八咫烏もいつの間にかオンラインならぬ誌上参加で未だ観てもいないオリジナル弁当に舌鼓打ってました。🤪
0コメント